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「体験そのものが将来に役立つ」 漫画「弱虫ペダル」渡辺航さん 母校の東長崎中で講演

7/30(日) 9:35配信

長崎新聞

 自転車競技に打ちこむ高校生をえがいた人気漫画「弱虫ペダル」の作者、渡辺航さん=長崎市出身=が24日、母校の同市立東長崎中(野口耕校長、817人)をおとずれ、夢について講演しました。「これからいろいろなことを経験すると思う。そのときの感情を大切にしてほしい。あせったり、こわかったり、苦しかったり。体験そのものが、将来、役に立つ」と、後輩たちへメッセージを送りました。

 小学生のころから絵が好きだった渡辺さん。長崎大で美術の教員免許を取得し、地元テレビ局に就職しましたが、漫画家になる夢のため約1年で退職し、東京へ引っこしました。しかし、すぐに漫画家になれたわけではありません。週刊誌に掲載してもらうために、作品をえがいては何度も出版社へ足を運びました。ようやく連載の仕事をもらえるようになったのは、30歳になってからでした。

 これから進路を決めていく後輩たちへ「一人一人、才能がある。自分は何が好きか、どんなことをしたらうれしいのか、しっかり自分自身と会話してほしい。でも自分じゃ気づかないことも多いから、親や友人、先生たちの声にも耳をかたむけて。例えばサッカーをずっとやってきて、『足、はやいね。陸上やってみたら』と言われたら、やってみるのも手。自分の持ち味に気づくと、そこからドーンとのびる。才能と感情があれば、人生何とかなる」と語りました。

 講演に自転車で登場した渡辺さん。「弱虫ペダル」の主人公、小野田坂道をすらすらとえがき、生徒たちからのサインのリクエストにもおうじてくれました。3年の関根かれんさん(14)は「進路でまよったときに、今回の講演を思い出したい」、単行本を全巻持っているという2年の鈴木光さん(13)は「今しかできないことを経験し、夢に向かって努力したい」と目をかがやかせていました。

最終更新:7/30(日) 9:35
長崎新聞