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奄振交付金で起業支援 奄美大島でセミナー

7/30(日) 11:28配信

南海日日新聞

 奄美群島内で起業を目指す人材を育成、支援する「奄美群島地域起業家人材育成事業」の2017年度島別チャレンジセミナーが奄美大島を皮切りに29日、スタートした。奄美群島広域事務組合が沖縄県の一般社団法人に委託して実施。同法人の関係者が他地域の事例や起業時の必要事項などを説明したほか、受講者と意見を交わして起業に向けた具体的なニーズを掘り起こした。セミナーは喜界、徳之島、沖永良部、与論の各島でもある。

 奄美群島振興開発事業(奄振事業)に14年度新設の振興交付金を活用したソフト事業で、群島内での新サービスや雇用機会の創出が目的。沖縄県の一般社団法人「Enactus JAPAN」が、7~9月にチャレンジセミナーを開いて参加者から起業への思いなどを聴き取り、10月以降に開く島別ゼミでビジネスモデル構築など具体的な取り組みを学ぶ際の基礎資料とする。

 本年度のチャレンジセミナーは各島とも、昨年度までの受講者の活動拠点。奄美大島のセミナーは、宇検村の起業家が店舗として使用するために改築中の家屋で開かれ、島内から4人が参加。起業に必要な知識や情報、インターネットを活用した市場調査や販路確保策などを学んだ。

 地場産の農産物加工品作りに昨年度から取り組んでいるという奄美市名瀬の永井由美子さん(58)は「栄養たっぷりで元気になるというイメージは奄美の果樹や野菜の武器。それらを生かした商品開発や定時定量の出荷と販売を目指したい」と抱負を語った。

 同法人の共同代表理事を務める宮里大八琉球大学特命准教授(43)は「過去の受講者も含めて、奄美の地理的な利点や不利性などをよく理解しており、起業へのビジョンもしっかりしている」と、奄美の起業志望者を評価。「国立公園化なども起業家育成の追い風になっており、10月以降のゼミでもしっかり(受講生を)支援したい」と話した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/31(月) 11:55
南海日日新聞