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高須光聖×横澤大輔 人気番組「未来日記」誕生秘話

7/30(日) 12:01配信

TOKYO FM+

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。7月23日の放送では、株式会社ドワンゴ専務取締役CCO、ニコニコ超会議統括プロデューサーの横澤大輔さんをゲストに迎えました。

高須:コンテンツはどんどん変わってくるじゃない。NetflixやAmazon、Huluとか……勢いが少し緩やかになった気がするのよ。大ちゃんはどう思う?

横澤:“呼吸をするようにネットを使うようになったから”以外にはないと思うんですよね。今までは「ネット、テレビを見にいこう」と、割と熱量をもってそのメディアにいってたと思うんです。でも今はいろんなデバイスが出て来て、しかも自分の好きな時間に見れて……ということがあるわけじゃないですか。同時刻にみんなが同じ体験を共有することが減りましたよね。

高須:ドワンゴは、今後の新しい方向性はあるの?

横澤:うちは一貫しているんですけど、お客さんが入り込めるコンテンツですね。コメントがしやすいとか、自分の意見が番組に影響してくるとか。でも双方向が全てということでもないし、一方通行な番組がダメというわけでもない。

高須:(会社の)カラーってことでしょ? 俺は双方向をやり続けて欲しいな。
今思い出してんけど、昔「未来日記」というドラマを作ったのよ。最初は映画化できそうな過激なものはないかなと思って、ウッチャン(内村光良さん)と常盤貴子さんを想定した企画書を書いたんよ。

横澤:はい。

高須:設定はあるけど台本にはト書きしかなくて。女性のほうは「何年かぶりに会う人が車で現れる」しかわからんねん。相手がウッチャンとはわからんねん。で、ウッチャンは「車を運転してたら元カノが乗ってくる」しかないねん。それでエチュード(即興劇)が始まるんやけど、カメラは1日中回っていて「あ!」ってびっくりした顔もそのまま映ってるのよ。

横澤:すごいリアリティですよね。

高須:会話の内容は2人に任せていて、1日が終わったら翌日分のト書きを書くのよ。これを1週間やらせてくれと。
この企画はTBSである映画と競ったんやけど、俺らが負けたのよ。最後まで残ったのはSPEEDの映画やってんけどね(笑)。で、「この企画どうしよう?」ってことになって番組でやったんですよ。

横澤:もう1回やりましょうよ。それこそ今ですよ。

高須:(笑)。だから、みんなの気持ちを投影しながら台本を進めるのって、やろうと思えばできるんよね。

横澤:今なら、ユーザーみんなで方向を考えて、ひとつのドラマが出来上がっていくとか。

高須:そうね。たしかに一方通行ではなく自分たちが入り込める場所があるほうが、変な可能性を感じるよね。

◇◇◇

高須:今はAIが(画家の絵を)読み取って、さもその人が描いたような新作が作れるんでしょ?

横澤:全然できますよ。

高須:ピカソ風の俺の自画像とかもできるよね。

横澤:できますね。これからはAIの時代ですからね。僕らが想像している以上の職業を、AIに持ってかれますよ。

高須:どうしたらええの!?

横澤:流れに任せるしかないですよ(笑)。友達とか恋人って自分で探すじゃないですか。でも考え方を変えると、AIは自分に合わせてくれるわけですよ。そうすると、実は最高の友達と最高の恋人ができるんです。だからAIが発達しても人間は生きていけるんです。1人じゃないんですよね。

高須:うーん。そうだとしても、(明石家)さんまさんが「お笑いは無理やな」って言ってたのよ。「生き様やから」って。この人の全ての歴史があって喋っているから。「ええかげんにせえよ」ひとつでも、さんまさんと松本人志ともう中学生と……サンシャイン池崎の「ええかげんにせえよ」は全く違うわけよね。その人のバックボーンがあっての「ええかげんにせえよ」やから、聞こえ方も全然違うし実は難しいと。

横澤:尊い言葉にも「ふざけんな!」みたいな安い言葉にもなると。

高須:そう。だからツッコミでも「この言葉を使っておけばOK」はないんやと。生き様やから。

横澤:そういう、感情に訴えるようなコンテンツにAIが入るには、ものすごい時間がかかると思いますよ。まずはフォーマット化された情報ですね。投資はもうAIですから。だから当面は、AIに何をさせるかですよね。そこは人間の意思ですから。

高須:なるほどね。
◇◇◇

番組後半には、未来のライフスタイルが無料で体感できる家プロジェクト「宿FREE」のコーナーをお届けしました。今回も「家電Watch」編集長の阿部夏子さんに最新の家電情報を伺っています。高須さんが気になっている家電は冷蔵庫。夏は食材の保存が大変ですが、最新の冷蔵庫では‐3度の微凍結(冷凍ではない)という状態で保存できるそうです。今まで3日しかもたなかった生鮮食品が7日もつようになり、調理にも支障ないんだとか。AIが搭載された喋る冷蔵庫も発売されていて、補充しないといけないものや、レシピのアドバイスもしてくれるそうです。電気代については、最新且つ容量の大きいタイプのほうが抑えられるということで、高須さんも「買い替えようかな」と話していました。

(TOKYO FM「空想メディア」2017年7月23日放送より)

最終更新:7/30(日) 12:01
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