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飛行機からの緊急脱出、覚えておきたいポイント 手荷物NG、救命胴衣は座席NGのワケ

7/30(日) 19:02配信

乗りものニュース

これをクリアして、初めて着られる制服

 羽田空港付近に立地する、あるJAL(日本航空)の建物内部には、“プール”と飛行機の実物大模型が設置されています。海上に不時着した場合など、万が一を想定した救難訓練を行うための施設です。

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 JALでは、新人CA(客室乗務員)の訓練にあたってまず救難訓練を実施しているとのこと。「CAは保安要員」であることを自覚するためといい、救難訓練の筆記審査、実技審査を通らないと制服を着られないそうです。

 また機材によってやり方が異なるため、機材ごとのそれを学ぶ「型式訓練」もここで実施されており、試験を経たのち、その機材へ乗れるようになります。JALの「新人訓練」ではボーイング777、767、737を学び、国際線へ行くときに787を学ぶといいます。

 この施設では新人のほか、さまざまな人を対象にした訓練が行われており、特徴的なもののひとつが「復帰訓練」です。半年以上休業した場合、資格が失効するため再試験が必要なほか、長く休んだ場合は5日間の訓練と試験を受けねばなりません。女性が多いCAという仕事、産休などで長く休んだ場合、ここで再び学び、空へ戻っていくわけです。

 CAが年に1回、必ず行うよう決まっている定期救難訓練もここで実施されるほか、JALでは現在、地上スタッフもここで研修を行っているそうです。対象はJALグループ全社員およそ2万人。JALグループの人間として飛行機に乗ったとき、「援助者」として適切に行動できるようにするためといいます。

飛行機からすべり台で脱出 手荷物がNGなワケは?

 機内からの緊急脱出訓練を、この施設で実演してもらいました。陸上で行う場合は、非常口など展開する“すべり台”のような「緊急脱出スライド」を使います。

 このとき行われた陸上への脱出訓練は、離陸滑走中に大きな衝撃を受け、緊急脱出するというもの。衝撃を受けた(という設定の)瞬間、機内にCAの「頭を下げて! Heads down!」という声が、非常に大きく響き渡ります。

 そして停止したところで、まずCAが外を確認。陸上だと分かり、「陸上脱出」が始まります。この施設では、機内に模擬的な煙を発生させることが可能。CAはできるだけ頭を低くするよう、乗客へ伝えます。床から高さ30cmの部分に、比較的新鮮な空気があるからです。

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