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ハム西川遥輝の“足”がスゴイ 際立つ盗塁成功率で歴史的スピードスターに

7/30(日) 10:03配信

Full-Count

年々成功率上昇、西川の盗塁を止めるのは至難の業

 シーズンも残すところあと50試合前後。そろそろタイトル争いも佳境に入るころで、盗塁王レースも激しくなってきた。

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 28日時点ではパ・リーグで日本ハムの西川遥輝と西武の新人・源田壮亮がともに27で並んだ。この2人に絞られた感がある。

 セ・リーグは広島の田中広輔が20、3差で中日・大島洋平、4差で同じく中日の新人・京田陽太が追いかけている。

 盗塁は積み上げ型の数字だ。しかし、成功率でも見る必要がある。28日時点で盗塁企図数15以上の選手の成功率5傑を両リーグで見ると以下のようになる。

【パ・リーグ】
1西川遥輝(日).900(27盗塁3盗塁死)
2外崎修汰(西).824(14盗塁3盗塁死)
3源田壮亮(西).818(27盗塁6盗塁死)
4柳田悠岐(ソ).650(13盗塁7盗塁死)
5上林誠知(ソ).474(9盗塁10盗塁死)

【セ・リーグ】
1安部友裕(広).867(13盗塁2盗塁死)
2梶谷隆幸(De).813(13盗塁3盗塁死)
3大島洋平(中).773(17盗塁5盗塁死)
4山田哲人(ヤ).750(12盗塁4盗塁死)
5田中広輔(広).690(20盗塁9盗塁死)

限られた選手しか達成していない「盗塁成功率90%以上」

 セイバーメトリクスでは、盗塁は失敗すると得点好機を完全に逸するため有効な戦術とは見なされない。確かにソフトバンクの上林のように、成功数より失敗数が多いのでは、走らないほうがマシという見方もできるだろう。そんな中で西川は9割という高い成功率を誇っている。

 今季の西川は5月20日のオリックス戦(捕手若月健矢)、5月28日のソフトバンク戦(捕手甲斐拓也)、7月22日の西武戦(捕手岡田雅利)に刺されたのみ。西川を刺したのはいずれも強肩の若手捕手。ずば抜けた肩の持ち主でなければ、西川を止めることはできないのだ。

 すでに西川は盗塁王1回、3年連続30盗塁以上と実績のある選手だが、成功率も高い。過去3年の西川の成功率は以下の通り。

2014年.796(43盗塁11盗塁死)
2015年.811(30盗塁7盗塁死)
2016年.891(41盗塁5盗塁死)

 年々成功率が上がっている。今や西川の盗塁を止めるのは至難の業だ。

 盗塁企図数30以上で成功率90%以上を記録したのは、過去に14例しかない。近年ではヤクルト・山田哲人が2016年に30盗塁2盗塁死 成功率.938を記録した。さらに40以上になると5例だけだ。

1968年 広瀬叔功(南海).957(44盗塁2盗塁死)
1943年 呉昌征(巨人).915(54盗塁5盗塁死)
2002年 谷佳知(オリックス).911(41盗塁4盗塁死)
1950年 木塚忠助(南海).907(78盗塁8盗塁死)
1997年 イチロー(オリックス).907(39盗塁4盗塁死)

 西川は古今の韋駄天選手とともに歴史に名を刻む可能性がある。チームは低迷しているが、積極的に走ってほしいものだ。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

最終更新:7/30(日) 11:11
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