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【インターハイに挑む】男子110m障害 勝田築(島根・開星高) 史上6人目の13秒台Vに静かに燃える

7/30(日) 12:30配信

高校生新聞オンライン

1年前は無名の存在

 各種目に有力選手がそろい、大会記録や高校歴代記録を塗り替える好レースが期待されインターハイ陸上競技。男子110メートル障害の勝田築(島根・開星3年)は、大会史上6人目の「13秒台での優勝」を目指す。

 昨年、無名から一気にトップレベルへと駆け上がった。男子110メートル障害でインターハイに出場するには、県大会6位以内でブロック大会に進み、さらに6位以内に入る必要がある。勝田は、中国大会4位からインターハイ2位へと躍進した。本人は「驚きしかありませんでした」と振り返る。

スピードがもろ刃の剣に

 優勝候補の一人として夏を迎える今季、これまで高校生では6人しか達成していない「13秒台」での優勝を実現するため、着々と土台を強化した。その一つがスピードアップだ。並行して取り組んでいる100メートルは、昨季10秒91から今季10秒64とタイムを縮めた。ただ、スピードはハードル走にとって、もろ刃の剣。技術がスピードに追いつかないとハードル間の1歩、2歩、3歩のタイミングが瞬間的に遅れてしまい、次のハードルでつまずいてしまうからだ。

 実際、勝田は県大会の決勝でハードルに足を引っ掛けてバランスを崩した。転倒すれば6位以内も危ういところを何とかこらえて優勝したが、14秒91と平凡な記録に終わった。中国大会でもスピードをコントロールできず、優勝タイムは14秒31。「13秒台を出せる力はあると言われますが、自分の感覚では、まだそこまでいっていませんでした」と冷静に自己分析する。

大舞台ほど記録が出る

 練習以外にも自分を磨いていることがある。誰にも見向きされないごみを拾ったり、あいさつや思いやりの言葉を大切にしたり。「ちょっとしたことですが、続けていけば、人として成長できると思うので大切にしています」と話す。

 ライバルたちの記録も気になるが、「自分は大きな試合になるほど気合が入って、タイムも上がるタイプなので、焦りはありません。必要なことをやっていけば記録も出ると思います」

 今はまだ静かに燃える勝田。男子110メートル障害決勝が行われる8月2日、スタジアムはどんな歓声に包まれているだろうか。(文・写真 中尾義理)

高校生新聞社