ここから本文です

フォーミュラE最終戦モントリオール・レース1決勝:形勢逆転! ディ・グラッシがポール・トゥ・ウィン

7/30(日) 8:03配信

motorsport.com 日本版

 フォーミュラEシーズン3最終戦モントリオールePrixレース1の決勝が行われ、ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)がポール・トゥ・ウィンを飾った。

フォーミュラEシーズン3最終戦モントリオールePrixレース1決勝結果

 ダブルヘッダーで争われるフォーミュラEシーズン3モントリオールePrix。そのレース1決勝は快晴の中、気温24度、路面温度29度というコンディションの中で行われた。

 ポイントランキングで首位に位置していたセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)は、レース1フリー走行2回目で大クラッシュを喫した。その際にバッテリーを損傷させたために交換を余儀なくされ、10グリッド降格ペナルティを被った。予選結果が2番手だったブエミは、12番グリッドからスタートすることとなった。

 一方、ブエミに10ポイント差をつけられて年間2番手に位置していたディ・グラッシ。予選でポールポジションと3ポイントを獲得していた彼にとって、またとない好機が巡ってきたのだった。

 35周に渡って争われたレース1決勝。そのオープニングラップで、下位からスタートしたブエミは、その混雑に巻き込まれ17番手までポジションを落とすことに。大事には至らなかったが軽く接触した影響で、右フロントタイヤのアライメントが悪くなっていることをチーム無線で伝えた。

 グリッド降格の末、大きく順位を落としてしまった泣きっ面に蜂状態のブエミだが、その翌周から彼の逆襲が始まる。

 毎周1台ずつに近いペースで攻略していったブエミは、10周目で元の12番手までポジションを回復させていった。さらに13周目にニック・ハイドフェルド(マヒンドラ)、14周目でロイック・デュバル(ドラゴン)を捉え、マシン交換を行う前にトップ10入りを果たした。

 その翌周、ブエミに攻略されたデュバルが、ハイドフェルドに対しアウト側から執拗にブロックしたせいで、クラッシュを喫した。デュバルはスピンを喫し、ハイドフェルドはフロントタイヤを損傷させた。さらにハイドフェルドは、クラッシュの影響で走行を続けることができずにコース上でマシンを停車。これにより16周目でフルコースイエローが宣告された。デュバルの行為は審議にかけられ、ピットストップペナルティーを与えられた。

 すでにピットストップウィンドウに入っていたため、多くのドライバーがフルコースイエローが宣告された段階でピットストップを行なった。

 ダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)の背後に連なってピットレーンに入ったブエミは、アプトがわざと速度を遅くして走行していると感じたのか、必要以上にアプトのマシンに接近し、プレッシャーをかけた。

 このピットストップを終えるとブエミは、アプトの前にするりと出ることに成功。そしてピット出口手前でブエミが減速したせいで、アプトは軽くブエミに衝突してしまった。それに対しブエミは怒りのジェスチャー。一連のピットイン作業により、ブエミは8番手に浮上することになった。

 21周目にオリバー・ターベイ(ネクストEV NIO)、23周目にミッチ・エバンス(ジャガー)を交わしたブエミ。オープニングラップからトップを走行していたディ・グラッシを懸命に追い続ける。

 25周目にはホセ・マリア・ロペス(ヴァージン)がターン9でクラッシュを喫した。ロペスはコーナー出口アウト側のウォールに衝突した。レースが残り10周を切ったところで、ロペスのマシンを回収するためにセーフティカーが出動した。

 これにより、ディ・グラッシが後方のステファン・サラザン(テチータ)につけていた4秒のギャップが埋まり、隊列は再び数珠繋ぎ状態に。

 27周目にレースが再開。その第1コーナーで、チームメイトのニコラス・プロストが順位を譲ったことで、ブエミは5番手となった。さらに30周目で3番手を走行していたフェリックス・ローゼンクビスト(マヒンドラ)が、走行中アウト側にはらみすぎたことでフロントタイヤを接触させてペースを落としたため、ブエミはとうとう4番手となった。

 表彰台入りをめがけてさらに猛進するブエミだが、それは叶わず。結局ジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)にかわされて3番手に位置していたサラザンの約1秒後方の4位でチェッカーフラッグを受けた。

 トップチェッカーを受けたのは、最後ベルニュと熾烈な争いを繰り広げ、0.3秒差で勝利したディ・グラッシだった。

 ブエミとの”一件”があったアプトは、ブエミに続いてポジションをアップさせることに成功し、5位に入賞。走行後、ブエミとアプトは言い争いをする場面があった。6位にはサム・バード(DSヴァージン)が入り、プロストは7位となった。

 レース1の結果により、ディ・グラッシがとうとうランキング首位に躍り出た。年間2番手に落ちたブエミは、ディ・グラッシに6ポイント差をつけられて明日行われるレース2へ臨むこととなる。

 立場が逆転したふたり。レース1ではディ・グラッシに流れが向いているかような展開となったが、はてしてレース2ではどうなるか?

 フォーミュラEシーズン3最終戦モントリオールePrixレース2の決勝は、日本時間7月31日(月)5時からスタートする。