ここから本文です

侍ジャパンU-12代表、仁志監督に采配悩ませる「球数」と「日程」の難しさ

7/30(日) 13:18配信

Full-Count

1勝1敗でグループA最大の敵、チャイニーズ・タイペイと対戦

 台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」。悲願の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表は29日、オープニングラウンド第2戦のメキシコ戦を戦った。前回準優勝の開催国チャイニーズ・タイペイ、日本とともにグループAの3強と見られているメキシコとの一戦は、大接戦の末に5-6の僅差で敗れた。

2005年~2016年の各球団ドラフト指名選手一覧

 試合後、仁志敏久監督は「今日と明日をワンセットで考えないといけないところが、難しかったですね。大事にいって、継投がワンテンポ遅れてしまった。投手の球数がすごく関係してくるので、そこで大事にいきすぎちゃったかな、と思いますね」と悔しそうに語った。この敗戦の裏側には、オープニングラウンドで侍ジャパンU-12代表が乗り越えなければならない難しさが隠れていた。

 その難しさとは、国際大会特有の「球数制限」と「日程」にある。

 今大会は子供たちの肘、肩の怪我の防止のために「球数制限」が設定されている。1日の球数が30球までは連投が可能だが、31球以上となった場合は、翌日の登板は規定により出来なくなる。46~60球であれば、2日間休ませねばならず、61球から75球なら3日間と定められている。20球→11球などの連投で30球を超えた場合にも1日登板出来なくなるなど、細かく規定されている。

 このメキシコ戦。仁志監督は、球数を睨みながらの戦いを強いられた。翌日にはグループAで最大の敵と目されるチャイニーズ・タイペイ戦が控えていたから、だ。タイペイ戦での登板を想定している投手には30球以上投げさせることは出来ない。ただ、目の前の試合展開次第で、投手起用にも細心の注意を配らねばならない。指揮官は、その狭間にいた。

メキシコではチャイニーズ・タイペイ戦の起用も考えながら継投

 メキシコ戦での先発は大山陽生(広島安佐ボーイズ)。メキシコ打線を無安打無失点に抑える好投を見せていたものの、球数が26球に達したため、2回1死一塁の場面で南澤佑音(大東畷ボーイズ)にスイッチ。南澤は3回に2つの四球などで1死一、三塁とされ、メキシコの3番ティラドに3ランを浴びたところで球数は23球。ここで3番手の加藤達哉(武蔵府中リトル)へ交代となった。

 3回1死からの登板となった加藤逹は、28日のチェコ戦からの連投。前日は22球を投げていたため、実質3連投は出来ない。60球以内の2日の休みも考慮した上で2イニング33球を投げたが、5回につかまった。「加藤達哉のコントロールに賭けて、1個でもアウトを取ってくれたらな、と思ったんですけど、あそこが限界だったのかなと思いますね」と仁志監督。四球、死球、死球で1死満塁とされ、メキシコの4番モンハラスに勝ち越しの中前2点適時打を浴びた。

 ここにもこの大会の継投の難しさがあった。加藤達の後ろには、山口滉起(大阪東リトル)が控えていた。加藤達が適時打を浴びる前でのスイッチも可能だったが、ここにも「球数」の難しさがあった。タイペイ戦での登板を考えていた山口を早めに投入し、30球を越えれば、また継投せざるを得なくなる。翌日のことを考えれば、出来るだけ前の投手を引っ張りたかったのだ。

1/2ページ

最終更新:7/30(日) 13:18
Full-Count