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【鈴鹿8耐:4時間経過】HARC PRO.の中上が痛恨の転倒。21号車ヤマハは圧巻のひとり旅

7/30(日) 15:57配信

motorsport.com 日本版

 2017“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第40回記念大会は、注目の決勝レースがスタートし、4時間が経過した。

【ギャラリー】2017年鈴鹿8時間耐久ロードレース

 朝から時折降っていた雨はスタート前に止み、ドライコンディションでスタートが切られた。グランドスタンドも満員となり、例年以上の盛り上がりの中でスタートとなった。

 しかしその直後にスプーンカーブ方面から雨が降り始め、2周目には#12ヨシムラ スズキMOTULレーシング(津田拓也)がヘアピンで転倒し、優勝争いから脱落。この他にも転倒ライダーが相次ぎ、いきなり波乱の展開となった。

 そんな中、#634 MuSASHi RT HARC PRO.Honda(高橋巧)がレースをリードし、#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行)との一騎打ちとなって後続を引き離していく。16周目に中須賀がトップに立つが、18周目には高橋が抜き返し、直後にまた逆転と、ヤマハとホンダのエースライダー同士が白熱のバトルを披露した。

 1時間を経過したところでシケインでアクシデントがありセーフティカー導入となるが、順位は変わらず#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMが先頭。レース再開後は#634 MuSASHi RT HARC PRO.Hondaのジャック・ミラーがアグレッシブな走りを見せ、一気にトップに浮上する。ミラーは一時は3秒近いリードを築くが、#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMのアレックス・ローズが冷静に間合いを詰め、36周目に再逆転。そこからは徐々にリードを広げ、2回目のピットストップの段階では、5秒近いリードを築いた。

 この2台の争いは3人目のライダーでも続き、#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMはマイケル・ファン・デル・マーク、#634 MuSASHi RT HARC PRO.Hondaは中上貴晶が接近戦のバトルを繰り広げていく。ペース的には中上が若干速く、逆転の可能性もあるかと思われたが、71周目のヘアピンで中上が痛恨の転倒。すぐコースに復帰しそのままピットに入るが、バイクの損傷は少なく中上が乗ったままレースに復帰した。しかしこのアクシデントで、トップからは1周差がついてしまうことになった。

 これで一気に楽になった#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMは悠々のひとり旅状態。83周を終了したところで3回目のピットストップを行い、中須賀が再び周回を重ねている。

 2番手には#5 F.C.C.TSRホンダが浮上。ドミニク・エガーターとランディ・ドゥ・プニエが交互にライディングし、上位陣の中では1スティントの周回数が一番長い29~30周で進めている。これが終盤に戦略の大きな意味を持ってくる可能性もある。

 3番手には#11 カワサキTeamGREEN。こちらはレオン・ハスラムと渡辺一馬が交互に乗り、#5 F.C.C.TSRホンダと接戦を展開。98周目には渡辺が駆る#11 カワサキTeamGREENが一瞬前に出るも、#5 F.C.C.TSRホンダ(ドゥ・プニエ)も意地で抜き返しポジションを死守している。

 後方でも転倒が相次いでおり、2時間20分を経過したところで一時3番手を走る活躍を見せていた清成龍一が駆る#19 モリワキMOTULレーシングがS字で転倒。東コースのショートカット路を通ってなんとか自走でピットインするが損傷は大きく、作業に時間がかかってしまった。

 その直後にはEWCでランキングトップを快走する#1 SUZUKI Endurance Racing Teamもスプーンカーブで転倒。ある程度スピードが乗るコーナーだったため、インパクトは大きかったが、わずか4分の作業時間で戦列に復帰している。

 気になる天候だが、今のところサーキット周辺に雨雲はなし。上空高いところに分厚い雲があるものの、引き続きドライコンディションでレースが展開されていきそうだ。

吉田知弘