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南相馬で福野夜高行燈 有志ら雨の中引き回し 「相馬野馬追」前夜祭

7/30(日) 0:30配信

北日本新聞

 南砺市福野地域の住民が29日、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被害を受けた福島県南相馬市で、福野夜高行燈(あんどん)2本を引き回した。この日は雨に見舞われ、「相馬盆踊りパレード」は中止となったものの、現地関係者の善意により、行燈引き回しのみを実施。江戸時代の福野大火からの復興のシンボルともなっている名物を夜空に浮かび上がらせ、復興支援への熱意を伝えた。 (南砺総局長・宮田求)

 江戸時代の「天明の大飢饉(ききん)」で、福野などから南相馬へ大勢の農民が移り住み、復興に貢献したとされることを縁にした支援活動の一つ。南相馬市での引き回しは2013年7月以来、4年ぶり。夜高祭を受け継ぐ南砺市福野地域中心部7町のうち浦町の有志や越中夜高太鼓保存会メンバーで遠征団(団長・山辺美嗣福野夜高祭連絡協議会長)をつくり、計35人が出向いた。

 伝統行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」前夜祭のパレードは雨で中止となり、その先導役を担う夜高行燈引き回しも中止となるはずだったが、地元の原町青年会議所と遠征団関係者が実行委員会に働き掛けた結果、実施が認められた。同青年会議所の大橋正幸総務広報委員長(37)は「何もせずに帰ってもらうわけにはいかない」と心情を語った。

 行燈は御所車、花車などの飾りを取り付けた高さ約4メートルと3・5メートルの2本。約140メートルにわたり、「ヨイヤサー」の掛け声に合わせて引き回された。勇壮な夜高太鼓と笛の音色がムードを高め、大勢の見物客を魅了した。激励の思いを込めて「頑張れ南相馬」の幕も掲げた。

 山辺団長は「ご先祖ゆかりの地域としてのお付き合いをこれからも続けていきたい」と話した。一行は30日、相馬野馬追を見物して帰県する。

北日本新聞社

最終更新:7/30(日) 0:30
北日本新聞