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県内の漁師家族、怒りと不安 北ミサイル奥尻島沖落下で

7/30(日) 1:50配信

北國新聞社

 28日深夜、北朝鮮が発射したミサイルは、石川県漁協の中型イカ釣り船14隻が操業している海域から約300キロ離れた北海道奥尻島沖に落下した。「いつか、罰が当たる」「これ以上北朝鮮に振り回されるのはかなわん」。「先軍」を旗印に、日本の排他的経済水域(EEZ)でわが物顔に振る舞う北朝鮮の脅威に、イカ釣り船を送り出す能登町小木では、怒りと不安の声が交錯した。

 能登町小木の四方(よも)恵美子さん(76)は29日未明、枕元から流れるラジオで北朝鮮のミサイル発射を知った。三男(48)が県漁協小木支所所属の中型イカ釣り船に乗り組み、北海道沖の日本海で操業中だ。ミサイルが北海道沖に落下したと分かり、さらに不安になった。「無事だろうかと思って、なかなか眠れなかった」という。夫の弘さん(82)と神棚に手を合わせ、無事を祈った。

 日本海中部の大和堆(やまとたい)には北朝鮮籍とみられる400~500隻の違法操業船が押し寄せてイカ釣り漁を妨害し、その間も北朝鮮はミサイル発射を繰り返し、国際社会へ挑発を続ける。四方さんは「心配しても仕方がないのは分かっているが、どうしても不安になる。(北朝鮮には)いつか罰が当たる」と険しい表情で語った。

 県無線漁業協同組合(能登町)は29日未明、操業中の県漁協所属中型イカ釣り船14隻と連絡を取り、全船と乗組員約120人の無事を確認した。

 違法操業船への国の対策を求めて、東京と小木の間を往復している県漁協小木支所の山下久弥運営委員長は「日本のEEZはいつから北朝鮮のものになったのか。ミサイルを落としたり違法操業船が押し寄せたり、あきれるしかない」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/30(日) 1:50
北國新聞社