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北海道の患者搬送機「メディカルウイング」就航

7/31(月) 8:34配信

Aviation Wire

 北海道航空医療ネットワーク研究会(HAMN=ハミン)は7月30日、患者搬送用の固定翼機「メディカルウイング」を就航させた。高度・専門的医療を必要とする患者をメディカルウイングで搬送することで、地域間の医療格差を是正し、道民の命を守る。メディカルウイングの運航は全国初となった。

【メディカルウイングの機内を見る】

 メディカルウイングは、医療機器などを装備し、医師や看護師が搭乗して救命救急医療や高度専門医療を必要とする患者を、もっとも適した医療機関へ搬送する飛行機。2011年5月、道内の医師により設立された北海道航空医療ネットワーク研究会が、同年から研究運航を重ねてきた。

 これまでの運航実績は出動要請134件のうち、85件。2017年度国庫補助事業の「へき地保険医療対策実施要綱」にメディカルジェットが追加されたことで、本格運航を迎えた。

 運航期間は7月30日から2018年3月31日まで。空港の運用時間の関係などから、運航は原則として午前9時から午後5時までで、事前に医療機関の間で調整し、患者を計画的に搬送する。統括医療機関は札幌医科大学付属病院で、手稲渓仁会病院が運航管理病院となり、中日本航空が運航を担当する。

 メディカルウイングは、中日本航空が保有する双発ジェット機のセスナ560型サイテーションVが2機(登録番号JA118N、JA120N)、双発プロペラ機のビーチクラフト200型機キングエアが2機(JA121N、JA122N)の計4機。県営名古屋空港(小牧)で待機し、要請があると札幌の丘珠空港へ2時間弱で向かう。

 冬季は丘珠空港の降雪量が多いことから、新千歳空港を使用。道内各地へ向かい、札幌や東京などへ患者を搬送する。

 30日に丘珠空港でお披露目されたサイテーションVの場合、パイロット2人と整備士1人、整備補助1人の4人で運航し、状況により整備補助がいない3人で飛ばす。患者は専用ストレッチャーに乗せたまま機内に搬入し、医師と看護師、付き添いが乗り、目的とする医療機関がある空港へ向かう。

 北海道の高橋はるみ知事は、メディカルウイング就航について「道民の命を守るステップアップになる」とあいさつした。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:7/31(月) 10:06
Aviation Wire