ここから本文です

避難の初動確認 東海村、原発事故想定し訓練

7/31(月) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

東海村白方の日本原子力発電(原電)東海第2原発で過酷事故が起きたと想定し、同村は30日、住民による避難訓練を行った。同村や県、消防など計約460人が参加。災害対策本部の設置から、実際に住民がバスに分乗して避難するまでの初動手順を確認した。

原子力施設に関わる住民避難訓練は、2009年12月に国と県が合同で行って以来。村は訓練結果を検証し、策定中の広域避難計画に反映させる方針。

訓練は、東海第2原発の送電線に雷が落ちて全ての電源を喪失し、原子炉の冷却ができなくなったと想定。原子力緊急非常事態宣言により、全ての住民が避難する設定で行われた。住民は村松、真崎両地区の230人が参加した。

事故が起きたとして、村職員が招集され、災害対策本部を設置。防災行政無線やメールで危険が迫る可能性があることを知らせると、住民が各コミュニティーセンターに集合し、バスに乗り込んだ。村松地区は東水戸道路の常陸那珂港インターチェンジ(IC)、真崎地区は常磐自動車道の東海スマートICから高速道路に入り、それぞれ次のICで降りて戻った。

村松地区の真崎コミュニティセンターには120人が徒歩や車で集まり、バス5台に乗り込んだ。実際の事故でもバスで避難する中野トキさん(75)は「動きを体験できたのが良かった。避難計画の内容を家族で共有したい」と話した。マイカー避難の飯島真里子さん(61)は「渋滞による交通事故には気を付けたい」と語った。

村の災害対策本部では、テレビ会議で国や県と情報を共有したり、原電から原子炉の状況の報告を受けたりした。

訓練後、山田修村長は「情報が長文で専門用語をどこまで使うのか、情報伝達が課題として見えてきた。最終的には(受け入れ市で)避難所の開設までの訓練を検討したい」と述べた。

広域避難計画案によると、住民は原則マイカーで高速道路を使い、取手、守谷、つくばみらいの3市に逃げる。自力で避難できない高齢者や障害者は、今回の訓練のように、コミュニティーセンターなどに集合し、県が用意したバスで避難する。

茨城新聞社