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<河津・リコール署名告示>町内対立 悪化懸念の声

7/31(月) 7:38配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 相馬宏行河津町長に対する解職請求(リコール)の署名数が30日告示され、解職の是非を問う住民投票の実施が確実な情勢になった。引き金となった複合施設建設計画を巡っては町民の賛否も真っ二つに分かれる。住民代表である町議会で決めるはずの事業計画が、全町を舞台にしたリコール運動に発展。町は分断状態に陥り、伊豆半島東岸の人口約7200人の小さな町が揺れている。

 同町には本格的な文化ホールがなく、放課後児童クラブや子育てサロンは既存の公共施設を間借りして活動する。文化団体や子育て支援サークルを中心に、「早期建設」の待望論がわき起こる。

 一方、計画に反対する住民グループも、文化施設や子育て支援センターの必要性は否定しない。問題視するのは町が16億円前後と見込む事業費だ。一般会計の当初予算規模が38億円の町にとって「負担は大きい」とし、分離整備などを求める。

 議会を飛び出して白熱する議論に、町内では新聞折り込みなどでさまざまな意見文が飛び交う。建設反対の訴えだけでなく、前町長や元副町長らも関わる今回のリコール運動を「大義なき私闘」と指弾する声もある。

 町が4月下旬から計4回開催した説明会では、住民の発言に会場からやじのような声が飛ぶ場面が見られた。出席した女性(64)は「多くの人が結論ありきで、建設的な議論になっていない。もっと広い視点で施設の必要性を判断してほしい」と主張する。

 町では31日から署名簿の公開(縦覧)が始まる。複合施設に反対する50代の男性は悩んだ末、署名に応じなかったという。「狭い町なので署名者をすぐに特定できる。縦覧により、町内の対立がさらに悪化しなければいいが」と懸念する。

静岡新聞社