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Microsoftが「Azure Container Instances」を発表 Linuxコンテナ向けのパブリックプレビュー版を公開

7/31(月) 8:10配信

@IT

 Microsoftは2017年7月26日(米国時間)、新しいコンテナ管理サービス「Azure Container Instances(ACI)」を発表。Linuxコンテナ向けのパブリックプレビュー版を公開した。

ACIをデプロイする「Azure Cloud Shell」でのコマンド入力の様子

 ACIは、Microsoftによると「数秒で立ち上がり、秒単位の課金制で使える単一のコンテナ」であり、仮想マシン用インフラを管理することなく、コンテナを作成したり、デプロイしたりできるようにする「他に類を見ない新しいサービス」であるという。ACIがコンテナを直接エクスポーズするので、仮想マシンの管理を考えたり、高度なクラスタオーケストレーションの考え方を学んだりする必要もない。デプロイされる各コンテナは、もちろん他の顧客のコンテナから安全に分離される。

 ACIでは、メモリ容量と仮想CPU数を柔軟に設定でき、ユーザーのシステムアクセスを制御する「ロールベースのアクセス制御(RBAC:Role-based Access Control)」を利用できる。また、コンテナ初心者が手軽にコンテナを使い始められるように、ごく少ない単純なパラメータで新しいコンテナを素早く作成し、デプロイできるようになっている。

 Azure Cloud ShellでACIをデプロイするコマンドサンプルは以下の通り。

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az container create -g aci_grp --name nginx --image library/nginx --ip-address public
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 メモリ容量やCPU数を指定したい場合には、次のように入力する。

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az container create -g aci_grp --name nginx --image library/nginx --ip-address public –cpu 2 --memory 5
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 この他、ステップバイステップで手順を解説した「ACI quickstart」も用意されている。

 併せて、Windowsコンテナのサポートも数週間後(2017年8月以降)に開始する予定。Azure コマンドラインインタフェース(Azure CLI)かテンプレートを使ってデプロイできるようにもする。この他、「Docker Hub」などパブリックリポジトリからのデプロイや、「Azure Container Registry」を使ってプライベートリポジトリからプルすることもできるようにする。

 ACIは、「Docker」「Kubernetes」などのようなコンテナオーケストレータではなく、それらを代替するものではない。Microsoftは、コンテナのビルディングブロックとして、それらオーケストレータと連携したユーザーのコンテナサービスの利用を促進するのが目的と述べている。実際に、Microsoftは今回のACIの発表と併せて、「ACI Connector for Kubernetes」もオープンソースコネクターとして公開した。ACI Connector for Kubernetesは、KubernetesクラスタをACIへデプロイできるようにするコネクター。管理するVMインフラはないが、ポータブルなKubernetes APIを利用できる。これによって、オンデマンドでほぼ瞬時に、Kubernetesでオーケストレーションが行われるコンテナコンピュートを実行できるようになるという。

最終更新:7/31(月) 8:10
@IT