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柏木城跡 村の誇りに 周知活動を本格化

7/31(月) 11:19配信

福島民報

 福島県北塩原村教委は今年度から、戦国時代に会津領主・蘆名(あしな)氏が築いたとされる村指定史跡の山城「柏木城跡」を広く村民に知ってもらう取り組みを本格化させる。第1弾として8月10日に初めて地元小学生を対象とした発掘体験を行う。観光名所に整備する柏木城跡への関心を高めてもらう狙いで、村教委は「子どもたちが古里の歴史を知るきっかけにしたい」と期待している。
 北塩原村の中学生は5年ほど前から年1回、授業の一環で柏木城跡を見学し、発掘調査の概要などについて学んでいる。今回は見学だけでなく小学生に発掘を体験してもらおうと企画し、応募した村内のさくら、裏磐梯の両小学校の児童5人が参加する。村教委によると、歴史的価値の高い遺跡を小学生が実際に発掘するのは県内では珍しいという。
 当日は午前9時に開始し、村教委の担当者から山城があった当時の状況や城の構造などの説明を受けた後、山城の中心部に位置する主郭(しゅかく)周辺を発掘する予定。村教委が委託した発掘作業員が児童にマンツーマンで指導する。
 村教委主査の布尾和史さん(47)は「発掘体験を通して村の誇れる史跡を学び、歴史ロマンに触れてほしい」と話す。村教委は今後も発掘体験事業を継続し、小中学生に幅広く参加してもらう方向で検討している。また、現地説明会も定期的に開き、村民に発掘調査の結果を知ってもらう機会を増やす。
 村教委は国の史跡指定を目指し、2014(平成26)年度から柏木城跡の本格的な発掘調査を進めている。これまでに土器や陶器などが多数見つかり、昨年は200点以上が出土した。柏木城跡の大規模な石積みの一部は戦国時代の東北地方では珍しい「布積み」に似た技法が確認されている。布積みは鶴ケ城や名古屋城などの石垣に見られる工法として知られ、これまでの現地説明会では多くの歴史ファンの注目を集めた。
 毎年6月に開かれる「会津米沢街道歴史ウオーク」でも、柏木城跡をガイド付きで巡るコースの人気が高いという。

福島民報社

最終更新:7/31(月) 11:45
福島民報