ここから本文です

“死に方を選べる社会“アメリカに学ぶ最期の迎え方とは?

7/31(月) 20:00配信

AbemaTIMES

■「リビング・ウィル(生前の意思)」で蘇生&延命の拒否も一般的に

(C)AbemaTV

 あなたは、最期をどこで迎えたいか、考えたことはあるだろうか。「終活」という言葉が定着してきた日本だが、世界と比べて、まだまだ遅れているのが現状だ。

 アメリカには、「DNR(=Do Not Resuscitate)」、日本語に訳すと「蘇生拒否」という制度によって幸せな最後を迎えることができるという考え方がある。

 実際に「DNR」で身内を看取った人がいる。元フジテレビのキャスターで、ワシントン在住の笹栗実根さんだ。

 「私の母の姉で、35歳くらいでアメリカに渡り、現地の男性と結婚、40年以上カリフォルニアに住んでいた。子どもがなかったので、いつも仲良く2人で海外旅行に出かけるなど人生を本当に楽しんでいた」。

2012年、そんな伯母・キョウコさんが、血液の癌で余命幾ばくもないことがわかった。「最期は家で過ごしたい」と考えたキョウコさんは帰宅。数カ月後、日本にいた笹栗さんの元に、危篤を告げる連絡があった。

すぐさまキョウコさんの自宅へと駆け付けた笹栗さんの目には、ベットで苦しそうにしている伯母の姿が飛び込んできた。しかし、なぜか救急車は来ていない。事態が呑み込めず、焦る笹栗さんは、介護士は「状態が悪化していても救急車を呼ばないのは、あなたの伯母さんの希望なんです」という信じられない言葉を聞かされた。介護士が指をさした先の冷蔵庫には「DNR指示書」が貼られていた。

 生前に書くこの指示書で、キョウコさんは無理して生きながらえるのを自らの意思で拒否、自然な死を迎えいれようとしていた。そして、笹栗さんの到着から8時間後、静かに息をひきとった。

 「伯母はアメリカに渡ってから、ずっと一人で全てやってきた。周りに身内がいないこともわかっているし、迷惑をかけたくない。癌になってからも『お見舞いに来なくていいから、大丈夫だから』って言っていた」。

 伯母の最期に接し、笹栗さんは「これが尊厳死なんだと感じた」という。これを機に、アメリカの尊厳死の制度について調べ始めた。

1/3ページ

最終更新:8/1(火) 14:06
AbemaTIMES