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スポーツ歯科医を独自に養成 福井県歯科医師会、マウスガード普及を

7/31(月) 8:00配信

福井新聞ONLINE

 来秋の福井しあわせ元気国体、福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)に向け、福井県歯科医師会がスポーツ歯科医を独自に養成している。年内に約100人を認定する予定で、国体会期中に各競技会場の救護所に配置するほか、スポーツマウスガードの普及を図る。

 プレー中の歯や口のけがの処置、予防だけでなく、かみ合わせを安定させて競技力を高める。日本体協と日本歯科医師会が2015年度から公認資格「スポーツデンティスト」の認定を始めているほか、16年度の岩手国体や本年度の愛媛国体でも地元歯科医師会が協力している。

 スポーツデンティストは毎年度の養成人数が限られ、複数年にわたって東京で研修を受ける必要がある。以前からスポーツマウスガードの普及に取り組んでいた県歯科医師会は、国体・障スポに合わせて独自資格「県健康スポーツ歯科医」の認定制度を設け、今年3月から会員を対象に研修を進めてきた。

 競技会場をはじめとする現場での対応やドーピングの知識を学び、30日に福井市で行う研修会で第1陣として数十人が認定される。

 認定事業を担当する県歯科医師会理事(学校歯科)の高橋均さんは「スポーツ歯科学の分野は、大学の歯学部でも正式な講座を設けているところはまだ少ない。選手を科学的に支える専門職の一つとして、県内の態勢を整える必要がある」と話す。

 スポーツマウスガードは、激しい接触を伴うアメリカンフットボールやラクロス、ボクシング、テコンドーなどで着用が義務付けられている。ラグビーやホッケーなどにも広がっており、けがや脳振とうを防ぐほか、競技に集中できる効果もあるという。

 県歯科医師会は今後、福井国体の強化指定選手の希望に応じ、歯並びやあごの形に合わせてスポーツマウスガードを作り、無償提供する予定。

 理事(広報)の中村孝久さんは、「中高生の選手は部活動などで定期的なケアが難しい場合が多いが、歯と口の状態は食事など体づくりに影響する。将来的には、小学生の年代から歯科医が選手の健康と成長に関わる態勢を視野に入れている」と述べた。

福井新聞社