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「平和を」と折り続けて18年 千羽鶴 今年も国連へ 五島の藤原さん 平和大使に託す

7/31(月) 9:38配信

長崎新聞

 平和を願う千羽鶴を長年折り続けている長崎県五島市玉之浦町の藤原良子(よしこ)さん(79)が30日、自宅を訪ねてきた第20代高校生平和大使に、この1年間で作った2万羽を手渡した。こつこつと、ほぼ毎日作業して18年目。「足腰は弱くなったけど、生きている間は頑張る」。鮮やかな千羽鶴は、今年も平和大使が8月に訪問するスイス・ジュネーブの国連欧州本部に届けられる。

 藤原さんは、核兵器廃絶を世界に訴える平和大使に知人の孫が選ばれたことを機に2000年から千羽鶴を折っている。これまでに託した鶴は約25万羽で09年に秋月平和賞を受賞。今年春には20年目の節目を迎えた平和大使の派遣委員会などから感謝状を受けた。被爆者で14年末に他界した実姉から「続けて」と言われたことも大きな原動力で、現在は既に来年分を折っている。

 この日は、県立長崎東高2年の溝口祥帆さん(16)と県立長崎北陽台高2年の溝上大喜さん(17)の2人の大使が藤原さんを訪問。4センチ四方の赤、青、黄など10色の小さな紙で折られた千羽鶴20本を受け取った。

 藤原さんは「大きなことはできないけど、自分にもこれくらいはできる。殺伐とした世の中は嫌。折り鶴は生きがいで、毎年出会う高校生にも元気をもらう。平和を願い今後も折らせてもらいたい」と語る。溝口さんと溝上さんは「繊細できれいな鶴。責任を持って届ける」とお礼を述べた。

長崎新聞社

最終更新:7/31(月) 9:38
長崎新聞