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「三本の矢」の逸話で有名な毛利元就の子孫が創業した旅館・ビジネスホテルの運営会社、第二会社に事業を譲渡し、特別清算

7/31(月) 15:41配信

帝国データバンク

 (株)よしかわ(TDB企業コード600387328、資本金5000万円、広島県広島市中区上幟町7-1、代表清算人高橋澄江氏)は、7月21日に広島地裁より特別清算開始決定を受けた。
 
 当社は、1872年(明治5年)に毛利元就の次男「吉川元春」の子孫によって「吉川旅館」として創業され、当時の広島県内では圧倒的な知名度を誇っていた。戦時中の閉鎖時期を経て戦後は観光ホテルとして事業を再開し、1953年(昭和28年)11月に法人改組した。94年にはデザイン性の高いビジネスホテルとして新装オープン。広島駅南口からほど近い好立地で、宿泊以外にも川沿いのオープンカフェやガーデンウエディングが人気となり、99年9月期には年収入高約1億9700万円を計上していた。
 
 しかし、その後は近隣への大手ホテルチェーンの進出や低価格路線の同業者との競合で集客力が低下し、近年の年収入高は1億円前後で推移、収益性も悪化して財務内容は債務超過に陥っていた。先行する設備投資に伴う借入金が重荷となるなか、金融機関に対して返済条件の変更を要請する一方で、経費削減などで再建を進めていたが奏功しなかった。このため、2016年10月に受け皿会社を設立してホテル事業を会社分割(吸収分割)することを計画、今年4月1日の株主総会の決議で解散し、商号を(株)吉川旅館から変更して整理を進めていた。
 
 負債は、2016年9月期末時点で約8億9100万円だが、一部を受け皿会社が承継している。
 
 なお、受け皿会社が4月に会社分割(吸収分割)により事業を引き継ぎ、現在も営業を続けている。