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ヤナセ、 “伊藤忠流” 改革を導入「輸入車の国内市場は伸ばせる余地ある」

7/31(月) 13:43配信

日刊工業新聞電子版

■当期益100億円へ

 伊藤忠商事はヤナセの企業価値向上に取り組む。伊藤忠はTOB(株式公開買い付け)を実施してヤナセの株式を追加取得し、24日に子会社化した。関係強化により“伊藤忠流”の顧客管理などの経営手法を導入し、ヤナセの輸入新車販売や中古車、車検・整備といった既存事業での収益拡大を図る。ヤナセの2016年9月期の当期純利益は62億円。伊藤忠は数年後をめどに、ヤナセの当期純利益を100億円規模に高めたい考え。

 伊藤忠は国内外の自動車販売で蓄積した、完成車メーカーごとの価値の最大化を図る独自の手法やノウハウを活用し、ヤナセに顧客管理やディーラーネットワークの改善などを提案する。顧客との関係をより深め、ブランドを訴求する。さらに、ヤナセが国内に約200店舗持つ販売店の適切な配置や地域ごとの販売車種の選定などで個別のプロジェクトを組み、ヤナセの収益力を高める。

 子会社化を機に、伊藤忠の自動車販売部門以外との連携も促進する。伊藤忠の法務や財務、経理、リスクマネジメント部といった管理部門との連携を強化し、事業リスクを低減する仕組みづくりを急ぐ。ヤナセの伊藤忠出身者は現在8人。各プロジェクトの進捗に応じて増員も検討する。

 日本自動車輸入組合(JAIA)によると、16年の外国メーカー車の輸入車新規登録台数は前年比3・4%増の29万5114台で、2年ぶりに前年を上回った。「国内市場は伸ばせる余地がある」(大杉雅人執行役員)とみて、伊藤忠はヤナセの国内事業の強化を図る。