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高炉大手の収益改善。新日鉄住金の通期経常益見通し、7割増の3000億円

7/31(月) 6:04配信

鉄鋼新聞

 新日鉄住金は28日、通期連結経常利益が前期比71・9%増の3千億円になる見通しと発表した。上期は売上高2兆7千億円、経常利益1500億円でROSは5・6%。増益は3年ぶり。期首の海外市況軟化影響や原料コストアップはあるものの、日新製鋼のほか海外事業を含めたグループ会社収益が改善(300億~400億円の増益見通し)。鋼材値上げ浸透も進めてマージン改善を図る。コスト削減500億円も寄与する。

 セグメント別の上期経常利益見通しは製鉄1300億円、化学50億円、新素材5億円、システムソリューション105億円。エンジニアリングはゼロ。
 粗鋼生産は上期で単独2040万トン程度、連結2350万トン程度(日新製鋼含む)。鋼材平均単価は4~6月がトン8万4千円、7~9月は8万2千円で上期8万3千円程度。今年1~3月は8万3600円だった。上期輸出比率は41%程度。
 同時に発表した4~6月業績は売上高1兆3554億円で前年同期比29%増、経常利益1079億円(前年同期は120億円の赤字)でROS8・0%、純利益713億円(同146億円の赤字)。中間配当は25円の予定。
上期110万トン減産/「工事や設備トラブルが影響」
 ▼榮敏治副社長談「上期粗鋼生産は連結2350万トンと80万トン増。主として日新製鋼が加わったため。単独では111万トンの減。この減産は火災影響や和歌山・鹿島製鉄所の大型工事影響に加え、一部設備のトラブル影響などによる。原料価格が上昇局面のため、上期は在庫評価差(500億円)が損益の押し上げ要因になっている。ただ今の原料価格が続けば下期は在庫評価損(300億円程度)が想定される。増産(100万トン程度)やコスト削減などで上期と同額の経常益1500億円の見通しで、気持ちの上では通期3千億円プラスアルファを狙いたい。マージン改善5千円の値上げは上期にも一部織り込んでいるが、上期から下期にかけて実現していきたい」

最終更新:7/31(月) 6:04
鉄鋼新聞