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気分を明るく…化粧で患者の心をケア 幸手でメークセラピーの授業

7/31(月) 10:30配信

埼玉新聞

 看護師で化粧ケア専門士の豊永純子さん(45)が、埼玉県幸手市の日本保健医療大学で、看護学科の2年生79人を対象に、化粧で心をケアするメークセラピーの授業を行った。

 入院患者や施設利用者から代替療法の要望があった場合、授業で学んだスキルを活用し、生活の質(QOL)の向上につなげてほしいと、看護学科長の熊坂隆行教授(45)が学生時代の同級生だった豊永さんに依頼し、授業が実現した。豊永さんは救急救命や手術室での勤務経験が豊富で、現在は特別養護老人ホームに勤務。メークセラピーや医療スタッフの育成研修などを行っている。

 授業で、豊永さんはメークセラピーの活用事例を説明。認知症の女性や、遺影の撮影を希望したがん患者の女性に施した化粧の例を伝えた。

 実際に学生たちも実践。メークで「気分が明るくなると思った」「印象も変わるケア」などと、感想を話した。

 メークが好きだった豊永さんは、自身が入院した時に「(療養していても)もっと自分らしく生きたい」と、メークセラピーに興味を持ったという。豊永さんは、死後に遺体の感染予防や外観を整えるエンゼルケアや化粧をするエンゼルメークの意義や施し方も紹介。豊永さんは「遺族にとって、顔が安らかに見えるメークが大切」と話した。

 学生の山田陽美さん(19)は、看護師の母親が亡くなった時にエンゼルメークを施した経験を持つ。山田さんは「母にメークをし、いつも通りの表情にすることができて救われた。将来は母のような看護師になりたい」と希望した。

最終更新:7/31(月) 10:30
埼玉新聞