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インディカー第13戦ミッドオハイオ決勝:ニューガーデンが完勝で今季3勝目一番乗り。佐藤琢磨は5位フィニッシュ

7/31(月) 6:56配信

motorsport.com 日本版

 インディカーシリーズ第13戦ミッドオハイオの決勝は、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が完勝。ポイントリーダーに浮上した。

【リザルト】インディカー第13戦ミッドオハイオ:決勝結果

 アンドレッティ・オートスポートの佐藤琢磨は、3番手スタート。ポールポジションはウィル・パワー、2番手にはニューガーデンと、チーム・ペンスキーの2台がフロントロウを確保した。

 レーススタート時、気温は28度、路面温度47度というコンディション。レースは全90周で行われ、燃料満タンで走れるのは28周ほどのため、3回ピットストップするのが通常の戦略となる。

 グリーンフラッグが振られると、3番手スタートの佐藤が2番手ニューガーデンのインを伺うが、攻略には至らず。後方ではスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が7番手に後退した。

 ニューガーデンは積極的にパワーに仕掛けていくが、パワーも譲らずトップをキープ。3番手の佐藤にもグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が迫るが、軽く接触する必死のディフェンスで佐藤がポジションを守った。

 レイホールとバトルをしている佐藤は、トップ2から6周目にまでに2秒弱まで離された。

 ニューガーデンはパワーの背後にしっかりとついていき、13周目に見事なフェイントを見せてパワーをオーバーテイク。レースリーダーとなると、そのままペースよく一気にパワーを引き離していった。

 3番手争いも15周目に動きがあり、レイホールがプッシュ・トゥ・パスを押し、佐藤をオーバーテイクした。

 佐藤も17周目にピットイン。しかしシモン・パジェノー(ペンスキー)にピット作業で遅れを取った上、先にピットインしていたチームメイトのライアン・ハンター-レイやアレクサンダー・ロッシにアンダーカットされ、10番手となってしまった。

 そのロッシとハンター-レイが接触し、ハンター-レイがスピンしてしまった。全車が1度目のピットを済ませた段階で、ニューガーデンがパワーに4.6秒の差をつけトップ。3番手にはレイホールがつけ、佐藤は8番手となった。

 トップのニューガーデンは快走を続け、28周目に入ってもパワーとの差を4秒後半にコントロール。パワーの背後にはレイホールがぴったりとつけた。一方でペースが上がらないのが6番手のディクソンで、5番手ロッシとの差は10秒以上に開き、後続のフタをしてしまっている状態。8番手の佐藤を含め、12番手ハンター-レイまでの隊列を形成した。

 ルーティーンには少し早いが、こらえきれずにディクソンは33周目にピットイン。フロントウイングを大幅に調整してピットアウトした。頭を抑えられていたエリオ・カストロネベス(ペンスキー)はペースを上げた。7番手となった佐藤とその後ろのジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)もそれに続いていく。

 39周目、5番手にいたロッシがピットイン。ここから、各車のルーティーンのピット作業が始まっていった。佐藤がピットインしたのは43周目。タイヤが冷えた状態でプッシュ・トゥ・パスを使いながら、うまくヒンチクリフを抑え、なんとかピットストップ前と同じ位置でコースに復帰した。

 2回目のピット作業が終わり、ニューガーデンは45周目までにパワーとのギャップを7秒弱とした。

 48周を終え、佐藤はレッドタイヤを投入したこのスティントで、ブラックタイヤのヒンチクリフとの差を2秒まで開き、カストロネベスの背後1秒以内を追走した。

 コーションが全く出ない展開の中、ニューガーデンはひとり旅。パワーも3番手レイホールとの差を5秒以上に開いた。

 54周目に入り、一時はレイホールに迫っていた4番手ロッシだが、逆にパジェノーに接近を許すと56周目にオーバーテイクされてしまった。

 ラストとなる3度目のピット作業を行うマシンが出始めた62周目、ピットに飛び込んだディクソンにはインパクトレンチのトラブルが発生。作業に18秒かかってしまった。

 佐藤は64周目にピットイン。右フロントタイヤの交換に手間取ってしまったため、ヒンチクリフの逆転を許した。

 67周目、エド・ジョーンズ(デイル・コイン)がターン9でスピン。グラベルでマシンを止めてしまったため、1回目のフルコースイエローが出された。

 トップのニューガーデンはブラックタイヤ、2番手のパワーはレッドタイヤを最後のタイヤに選んだ。8番手の佐藤は新品のレッドタイヤでピットアウト。前を走るヒンチクリフはブラックタイヤだ。

 レース再開は71周目。佐藤はヒンチクリフを攻略すると、ロッシもパス。カストロネベスにはミスが有ったか、佐藤は5番手に浮上した。オーバーテイクしたのはすべてブラックタイヤ勢。コーションがプラスに働き、一気にポジションを上げた。

 ニューガーデンは、リスタート時にパワーとの間に周回遅れのエステバン・グティエレス(デイル・コイン)が挟まっていたことが幸いし、また徐々にパワーとの差を開いていった。

 グティエレスがピットインした頃には、レースは残り14周。そのギャップは3秒まで開いた。

 パワーにはニューガーデンに追いついていくだけの元気がなく、レース残り5周でその差は5秒以上。パワーから5番手の佐藤までが等間隔の隊列となったが、最後まで順位変動は起こらずチェッカーとなった。

 終始速いペースでレースを優位に進めていったニューガーデンが、前戦トロントからの連勝。今季3勝に一番乗りでポイントリーダーとなった。

 佐藤は5位でフィニッシュ。3番手スタートだっただけに大満足とはいかないが、コーション後に一気にポジションを上げる走りを見せた。

 ポイントリーダーから陥落したディクソンは9位でフィニッシュ。それを追っていたランキング2位、カストロネベスはレースをディクソンの前の7位で終えたが、今後はチームメイトが最大のライバルとなる。

松本和己