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三つ子すくすく成長、喜びも3倍 出生575~1045グラム→生後10カ月5~7キロ 沖縄の謝花さん

7/31(月) 8:05配信

沖縄タイムス

 沖縄県沖縄市知花の謝花誉幸(たかゆき)さん(43)と妻の理江さん(39)の間に昨年9月、三つ子が生まれた。体重わずか575~1045グラムだった3人は、最長3カ月半の入院を乗り越え、10カ月たった今では5~7キロまでに成長。喜び3倍という理江さんは「おもちゃを取り合うし、動き回って目が離せない。これからも仲良く助け合って育ってほしい」と目を細めた。(中部報道部・比嘉太一)

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 三つ子は次女の栞里(しおり)ちゃん、長男の幸(こう)ちゃん、次男の楽(がく)ちゃん。幸ちゃん(916グラム)と楽ちゃん(575グラム)は千グラム未満の「超低出生体重児」。3人を担当した県立中部病院によると、三つ子の平均出生体重1700グラムと比べても小さい。

 三つ子と分かったのは妊娠13週目。同病院では通常三つ子の場合、妊娠33週の出産を目指すという。

 だが、理江さんのケースは違った。楽ちゃんが27週目で発育が止まり心拍数にも異常が見られ、命の危険があったため帝王切開での出産に踏み切った。

 医師からは「臓器が未完成で心臓にも穴が空いている。便が出るかも分からない。生まれたとしても命を落とすかもしれない」と説明されたという。それでも理江さんは「一人でも欠けては駄目。授かった大切な命。3人そろって絶対に産みたい」と懇願した。

 9月23日。栞里ちゃんは産声を上げたが、2人の泣き声は聞こえなかった。

 3人はすぐに新生児集中治療室(NICU)に運ばれ、それぞれ医師が付き、懸命の処置が続いた。夫妻が対面したのは翌日。一番小さな楽ちゃんの腕は、理江さんの手の小指ほどの細さだったという。

 「小さく産んでごめんね。頑張って」。理江さんは保育器越しに涙を流しながらエールを送った。毎日写真を撮り、日記に書き留めた。夫妻が3人そろって抱っこできたのは2カ月たったころだった。

 2~3カ月半の入院を経て無事退院。長女の千幸(ちゆき)ちゃん(2)も加わり、謝花家はにぎやかだ。誉幸さんは「3人一緒に生まれてきて本当にありがたい。無事に育ってくれたのも病院が3人それぞれに担当医師を付け、万全の態勢で治療してくれたおかげ」と感謝した。

最終更新:11/9(木) 19:50
沖縄タイムス