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食事用意は?トイレ壊れたら?ペットは? 災害時こそ慌てずに 那覇市が模擬訓練

7/31(月) 8:35配信

沖縄タイムス

 那覇市が各課に置いている防災推進員約80人による「災害に強いまちづくりプロジェクト研修」が27日、市銘苅の那覇市消防局であった。那覇市の近くでマグニチュード8・0の大地震が発生したと想定し、避難所を開設して運営するシミュレーションにゲーム形式で挑戦した。研修は昨年度、職員が提案して庁内の優秀賞に選ばれたプロジェクトで、防災推進員全員を集めた研修実施は初めて。

 避難所運営ゲーム(HUG)は、7月30日の日曜日午前9時に大地震が発生し、午後2~11時の間、小学校での避難所開設・運営を担うと設定。職員らは5~6人の班に分かれて、災害時の対応を学んだ。

 「子どもが1人で避難」「ペットと一緒の避難」「食事30人分を分けられるか」「仮設風呂はどこに置くか」など、45秒ごとに課題が出され、逼迫(ひっぱく)した状況で職員たちは迅速な判断が求められていた。ゲーム後は「トイレが使用禁止になった時の対応は」「ごみ箱はどこに置いたか」など判断に迷ったケースを共有し、ほかの班の対応を学んだ。

 参加した城間幹子市長は情報を紙に書いて掲示板に貼り出すなどの作業に追われた。「即断即決が求められ、冷静さや分担した役割に徹する大切さを感じた」と振り返り、「職員が被災する可能性もある。最後は地域力が最も大切」と強調。職員研修を継続するほか、地域でもHUG研修を実施する考えを示した。

 受付係として避難者の名簿作成を担当した眞榮平大さん(33)は「実際の災害時はもっと厳しい環境で精神力と体力が必要になる。せめて慌てず、冷静に受け入れできるようになりたい」と話した。

 講師を務めた防災士の稲垣暁さんは、掲示板の貼り紙に情報の鮮度が分かるように掲示時刻を記入することや、到着順に紙に記した避難者名簿は照合しにくいため、並べ替えられるようにカードに記入することなどを助言。「優先度を決めるトリアージは人だけでなく、情報やニーズでも必要。スピードある判断や、住民の協力を得て一緒に対応する仕組みづくりも大切」と語った。

最終更新:7/31(月) 9:20
沖縄タイムス

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