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谷元のトレードで考える“チームの強化”と“ファンの想い”

2017/7/31(月) 11:30配信

ベースボールキング

トレード締め切り日に衝撃の移籍

 プロ野球の補強期限となる7月31日の朝、衝撃の一報が飛び込んできた。

 日本ハムが谷元圭介を金銭トレードで中日へと放出。先日のオールスターゲームにも出場したリーグを代表するリリーバーの移籍とあって、当該チーム以外のファンも驚きの声を挙げた。

 中でも多かったのは、当然ながら日本ハムファンの“悲鳴”だ。167センチという小柄な体格で9年間・通算351試合に登板。昨季まで3年連続で50試合以上に登板し、今季もここまで36試合とフル回転でチームを支え続けてきた男だけに、ファンからは「なぜ…」という悲しみの声から「何を考えているのか」といった怒りの声までが噴出している。

徹底した経営方針

 では何故このようなことが起こったのか…。最も大きな要因としては、日本ハムが貫く独自の経営方針にある。

 NPBの12球団の中でも特にドラスティックな経営で突き進んでいる日本ハム。これまでもトレードでチームの顔だった糸井嘉男を放出したり、最近でもかつてのリーグMVP左腕であった吉川光夫をトレードで放出したことは記憶に新しい。

 選手の“年俸”と“年齢”の兼ね合いに関しては特に厳しく、昨オフもFA権を取得していた陽岱鋼をあっさりと放出。人気や実力を持った選手も手放してでも、金額を抑えつつ若手を育成していくという路線が最近は色濃くなっている。

 そこで今回の谷元である。32歳という年齢に推定1億円の年俸。そして今年6月には国内FA権を取得した。今季ここまでの活躍からも年俸アップは必至で、そこでトレードでの放出という決断に至った。

 オフにFAを控える主力選手をシーズン中にトレードで放出するというのは、メジャーでは一般的な考え。ポストシーズンに進出する望みが薄くなった下位チームは積極的に“売り手”に回り、主力選手と引き換えに資金や有望株を得ようとする。

 だが、日本ではそもそもトレード自体が少なく、『活躍の場がない選手のためのもの』というイメージの方が強い。そのため、ネガティブな印象を受ける人の方が多いように思う。

 今回の谷元に関して日本ハムのファンからは怒りの声も挙がったが、チームは決して谷元を『戦力として見ていない』から放出したのではない。来季以降を見据えたうえで、チームの再建へ必要な代償としてバリバリ主戦の右腕を放出したのだ。

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最終更新:2017/7/31(月) 12:00
ベースボールキング