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洗練のデザイン称賛 金沢21美の「江戸絵画の真髄展」、県外からも鑑賞

7/31(月) 1:41配信

北國新聞社

 金沢21世紀美術館で開催中の東京富士美術館所蔵「江戸絵画の真髄(しんずい)展」(北國新聞社、一般財団法人石川県芸術文化協会主催)は30日、北陸初公開の逸品を一目見ようと、県外からも大勢の鑑賞者が訪れた。江戸時代前期に描かれた「武(む)蔵野図屏風(さしのずびょうぶ)」は、作者不詳ながら、約350年前の作品とは思えぬ洗練されたデザイン感覚が存分にうかがえ、称賛の声が集まった。

 「武蔵野図屏風」は金(きん)箔(ぱく)地にハギやキキョウ、キク、ススキなど秋の草花が生い茂る武蔵野の広大さが風趣(ふうしゅ)豊かに描かれている。左隻(させき)には雲上に富士山、右隻(うせき)には草に沈むように月が配され、現代にも通じる斬新なデザインに多くの人が目を凝らした。

 「江戸絵画の真髄展」を心待ちに福井県永平寺町から訪れた会社員中村栄治さん(64)は「ススキを透かして秋の花が見える繊細さが美しい。左隻の富士山は硬く、右隻の里山は軟らかい表現の対比も面白い」と屏風に見入った。

 東京富士美術館の約3万点の所蔵品から選び抜いた江戸絵画45点と古九谷様式などの工芸品9点が並ぶ。入場料は一般1200円、中高生千円、小学生800円。8月26日まで。

北國新聞社

最終更新:7/31(月) 1:41
北國新聞社