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スポーツブラ開発競争が白熱化、最新技術でサポート力・デザイン追求

7/31(月) 10:10配信

Bloomberg

ナイキから出た最新のスポーツブラはエンジニアリング技術の結晶だ。普段はスニーカーに使われる「フライニット」技術を採用。たった2切れの布地で作られ、室内でも屋外でも高いサポート力を発揮するとうたっている。同社は女性顧客獲得に向けた最新武器の開発に際して、研究者は600時間余りかけて、バイオメトリック試験を重ね、カメラで動きを記録し、体のマッピングを行った。

スポーツブラを巡る衣料メーカーの争いが白熱している。ルルレモン・アスレティカやLブランズ傘下のビクトリアズ・シークレットといった既存ブランドだけでなく、カナダのニックスウェアやオムシグナルといった新興企業も参戦。ATカーニーのデータによると、アパレルのカテゴリーのうち、2016年のスポーツブラの売上高は前年に比べ20%余り伸び、約35億ドル(約3900億円)に達した。一方、通常のブラの売上高は減少し、メーカーは需要の変化への対応を余儀なくされた。

優れたスポーツブラの開発が困難な理由は、他の下着とは違い、とにかくパフォーマンスが重要だからだ。運動している間にバストがどう動くのか、どうすればそれをしっかりサポートできるかを解明する研究はまだ始まったばかり。さらに、同一人物であっても位置やサイズ、密度が全く同一のバストは二つとないため、技術面で完璧なブラを生み出そうとしても、頼れる科学がそもそも存在しないのだ。

各社は湿気を逃し、通気性や防臭効果の高い新素材を採用するなど機能面だけでなく、従来製品より魅力的なデザインにも注意を払い、新製品をこぞって投入している。ルルレモンは30を超えるデザイン特許を保有しており、アンダー・アーマーをスポーツブラの特許・商標侵害で訴えるなど、知的所有権保護の動きも活発化している。

ターゲットやH&Mといったディスカウント小売り各社は、廉価版を販売してスポーツブラ人気にあやかろうとしている。ATカーニーのマニク・アルヤパディ氏は、アマゾン・ドット・コムが本格参戦するのも時間の問題だと語った。

原題:Inside the Fight to Design the Perfect Sports Bra(抜粋)

Kim Bhasin, Lindsey Rupp

最終更新:7/31(月) 10:10
Bloomberg