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1部去る東芝株市場を濁す、TOPIX約700億円売りか-リバランス

7/31(月) 14:05配信

Bloomberg

8月1日に東芝株が東証2部市場に降格する影響で、1部の主要株価指数に連動するファンドなどは31日の取引終了段階で保有資産のリバランスを行う必要がある。大和証券によると、TOPIXからの東芝除外に伴い、700億円程度の売り需要が発生する。

東芝株は昨年末以降、米国の原子力発電所関連事業での巨額損失報道などをきっかけに債務超過が市場で意識されるようになり、2016年12月15日の高値475.2円からことし2月17日の安値178円まで6割以上下落、2部降格リスクを織り込む動きが続いてきた。

しかし、大和証投資戦略部の橋本純一シニアクオンツアナリストは、指数構成銘柄の全てを保有する完全法のパッシブ・ファンドは規約通りいまだに東芝株を保有していると指摘、インデックス・イベントとしてはTOPIXへの影響が大きいとみている。700億円は、TOPIX連動のパッシブ運用資産を35兆円と想定、TOPIXにおける東芝のウエートを踏まえ試算した。

一方、日経平均株価では臨時入れ替えで東芝が除外される半面、セイコーエプソンが8月1日付で新規採用される。2018年3月期業績計画の上方修正を受け、エプソン株は28日の取引で4.4%高と急伸、日経平均採用を目前に控えたこの日も一時7%以上上げるなど上昇ピッチが急だ。SMBC日興証券の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは、「東芝代替の本命候補として先回り玉が買い上げている側面もあり、きょう午後に乱高下する可能性」に言及した。

SMBC日興によれば、エプソン株の買い入れ株数は約5000万株、きょうの約2900円の株価を乗じると、約1500億円の買い需要が発生する見込みだ。

きょうの東芝株は午前終盤に一時7.1%安の222.2円と下げ幅を広げた後、午後は一時プラス圏に転じるなど下げ渋り。エプソン株は午後の開始早々に一時7.1%高の2976円と年初来高値を更新した後、やや伸び悩んだ。

Hideki Sagiike

最終更新:7/31(月) 14:05
Bloomberg