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台湾・原住民族の日 「世界の先住民と交流の日に」=蔡総統

8/1(火) 16:47配信

中央社フォーカス台湾

(台北 1日 中央社)蔡英文総統は「原住民族(先住民)の日」にあたる8月1日に、台北市内で開催された全国原住民族行政会議に出席し、原住民族の日を、国際色豊かな記念日として発展させていく意向を明らかにした。今後、世界各地の先住民を台湾に招き、文化や音楽、歴史的正義などの要素を取り入れ、記念日としての意義をより高めていくという。

原住民族の日は、先住民の呼び方が、1994年8月1日公布の憲法改正条項により、「山胞(山地同胞)」という差別的なものから現行の「原住民」に改称されたことに由来する。2005年に記念日が制定された。先住民らは1984年から、名称改正を求める運動を始めていた。

蔡総統は昨年の同日、政府を代表し、原住民が受けてきた不合理な待遇などについて謝罪するとともに、各民族の言語を国家の言語と位置付ける「原住民族言語発展法」の施行など、原住民族の権利向上に向け8つの約束をした。

会議では8つの約束の進捗状況も報告された。原住民族委員会の夷将・抜路児主任委員は「おおむね実現されている」との見解を示し、未解決のものについても、今後引き続き推進されるだろうと、肯定的な評価をしている。

蔡総統は、過去12年間棚上げ状態だった原住民族言語発展法が今年6月に施行されたことを例に挙げ、問題解決への現政権の取り組みをアピールした。また、1987年の戒厳令解除まで、台湾語など、各エスニックグループの母語の使用が制限されていたことに触れ、国民に母語の使用を禁止するようなことは二度と起こらないよう、歴史的正義を重視する姿勢を改めて表明した。

(呉欣紜/編集:塚越西穂)