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アルカラ、結成15周年イベント大成功「夢の続きを見に行こう」

8/1(火) 13:11配信

音楽ナタリー

アルカラ主催のライブイベント「ア・ル・カ・ラ 15th.Anniversary GIG『KAGEKI』」が、7月30日に東京・新木場STUDIO COASTで開催された。

【写真】脚立に登るデスベッド(Vo, G / インビシブルマンズデスベッド)。(他109枚)

アルカラの結成15周年イベントとして催された「KAGEKI」。当日はKUDAKENEKO STAGE、NYAN★NYAN STAGE、KAGEKI STAGEの3ステージ制で行われ、計15組のアーティストが出演した。イベントのトップバッターを務めたのは、インビシブルマンズデスベッド。彼らは「蠢動」などを次々に届けていき、デスベッド(Vo, G)がステージに脚立を立ててギターを掻き鳴らすなど、鬼気迫るパフォーマンスを見せつけた。メインフロアではアルカラが開会宣言をしたのち、NYAN★NYAN STAGEにtricotが登場。彼女たちは青いライトに照らされる中、「DeDeDe」を1曲目に演奏し、「TOKYO VAMPIRE HOTEL」「節約家」と人気曲を惜しみなく届けていく。キダモティフォ(G)はマイクを使わずに「アルカラ15周年おめでとう」と叫び、中嶋イッキュウ(Vo, G)は「アルカラを好きなバンドがたくさんいる中、今日はこのイベントに出られてうれしいです」と感謝の気持ちを伝えた。

KUDAKENEKO STAGEに立ったBIGMAMAは「今日は特別な1日にしましょう」と金井政人(Vo, G)が呼びかけ、激情的な「BLINKSTONEの真実を」や、シンガロングが鳴り響いた「ファビュラ・フィビュラ」と最新アルバム「Fabula Fibula」の収録曲を演奏。「MUTOPIA」では、アルカラから稲村太佑(G, Vo)がゲスト参加し、東出真緒(Violin)と共にバイオリンを奏でるというコラボレーションも飛び出した。モーモールルギャバンは、開口一番でゲイリー・ビッチェ(Dr, Vo)が「今日のピークを1回ここで持ってきてもいいんで!」と観客を煽る。強烈なグルーヴ感の「細胞9」や、キャッチーな「ガラスの三十代」などをプレイ。「サイケな恋人」では、ユコ=カティ(Key, Vo)が銅鑼を叩き、T-マルガリータ(B)がベースを奏でる中、ゲイリーがお立ち台の上に立って「パンティ! パンティ!」と絶叫し、会場を大きく盛り上げた。

THE BACK HORNは荘厳なオープニングSEと共にステージに姿を見せ、「ブラックホールバースデイ」でライブの口火を切る。「戦う君よ」「導火線」を披露したあと、松田晋二(Dr)はマイクを握り、アルカラとはここ数年の間にライブで競演する機会が増えたことを述べつつ、「アルカラに伝えたいいろんな熱い思いは音に乗せます。みんな最後まで楽しんでいってください!」とコメントしてロックバラード「美しい名前」へとつなげた。またアルカラの稲村と「稲ピー、山ピーの仲」だと言う山田将司(Vo)は、アルカラについて「歳も近いし、同じ時代に音を鳴らせることを光栄に思います」とコメント。バンドは新曲「孤独を繋いで」やキラーチューン「コバルトブルー」で会場のボルテージを引き上げ、「刃」までタフなステージを展開した。イベントの中盤に始まったのは「アルカラ15周年座談会 話をしよう」のコーナー。この時間は稲村および稲村と一緒にゲーム実況をしている高木誠司の2人が数々のゲストと共にトークを行った。最後にはゲストから持ち寄られた貴重な品々が、じゃんけんに勝った来場者1名にプレゼントされた。

ストレイテナーのライブは「The World Record」でスタートし、緩急のあるバンドサウンドの「From Noon Till Dawn」などが届けられていく。MCではホリエアツシ(Vo, G, Piano)が“アルカラあるある”として「お酒が入る前の太佑くんはバックステージでものすごくおとなしい」と明かした。盤石の演奏でフロアを存分に踊らせた彼らは「今日は『KAGEKI』だけど、『ネコフェス』に贈る曲を」だと伝えて最後に「瞬きをしない猫」を届けた。cinema staffは飯田瑞規(Vo, G)がアルカラとは各地で競演しているが、「やっと関東でも誘ってくれた」と胸の内を明かし、本イベントに招いてもらったことへの感謝の気持ちを示した。彼らはその後も「熱源」などでエッジィなバンドサウンドと澄んだ歌声を聴かせ、最後には辻友貴(G)が「アルカラ15周年おめでとう!」と叫び、ステージ袖でライブを観ていた稲村に迎え入れられ、去り際に熱い抱擁を交わしていた。

リハーサルでセットリストに組み込まれていない「Discommunication」を弾いて、本番前からオーディエンスを沸かせた9mm Parabellum Bullet。本編のMCではライブ活動を休止中の滝善充(G)のピンチヒッターとして、インビシブルマンズデスベッドでも出演した武田将幸(G / HERE)を迎えた4人でステージに立っていることを報告した。そして最新アルバム「BABEL」を発表した際、稲村からコメントをもらったというエピソードに触れ、9mmは稲村のお気に入り曲だという「バベルのこどもたち」を捧げた。菅原卓郎(Vo, G)が「新木場、まだまだいけるか!」と煽ってからライブの鉄板曲「Black Market Blues」を投下し、最後の「新しい光」までアグレッシブなパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。アルカラと同じ神戸出身のfolcaは、まず山下英将(Vo, G)が“アルカラの一番弟子”として、持ち時間を全力でやりきることを宣言。その言葉通り、1曲目「vision」からパワフルなステージングを見せて観客の気持ちをつかんでいく。山下はバンドが2008年7月30日に活動を始めてからちょうどこの日が9周年であることを話し、「アルカラがいなかったらここにはいなかった。今日は俺らが次のアルカラにバトンをわたすだろうと思っていました。誰よりもアルカラを愛しているからです。もっと過激に、クレイジーになろうぜ!」と「クレイジーショウタイム」を届けた。

アルカラはトークや歌を交えながらリハーサルを行い、開始予定時間より少し早めにライブをスタートさせた。リラックスした雰囲気で最新アルバム「KAGEKI」より「3017」を最初に披露。大いに沸いたアップリフティングな「半径30cmの中を知らない」のあと、稲村が「ここでお待ちかね! 俺たちの時代が生んだ歌姫、俺たちの“Sweet Emotion”、俺たちの“トラブルメイカー”!」とゲストの相川七瀬を迎え入れる。相川はアルカラの演奏に乗せて名曲「BREAK OUT!」を熱唱し、「今日はアルカラの15周年! 思いっきり祝いましょうよ!」と叫んだ。

稲村は「稲村の横に相川七瀬がいるぞ!」と興奮しつつも、憧れの相川を“七瀬たん”と呼び出すなど思うままにトーク。相川のデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」に影響を受けて、アルカラで「夢見る少女でいたい」を作ったことを述べたあと、“一生のお願い”で「夢見る少女じゃいられない」をコラボ演奏したいと伝える。さらに“もう一生ぶんのお願い”でコラボする際にタイトルを「夢見る少女でいるのかい? いないのかい?」にしたいと話し、続けて“もう一生ぶんのお願い”で、相川と共に「夢見る少女でいるのかい? いないのかい?」とタイトルコールしたいと話す。あわせて“三生(さんしょう)ぶんのお願い”を快諾した相川は、稲村の「夢見る少女でいるのかい!」に続けて「いないのかい!」と叫んで、「夢見る少女じゃいられない」と「夢見る少女でいたい」のメドレーをアルカラとコラボ。観客はこの日限りのセッションを大いに楽しんだ。

相川が去ったあと、アルカラは「如月に彼女」「はてない」を情感豊かに届け、本編のラストに「メランコリア」を投下してステージをあとにした。アンコールの声に応えて再びステージへと戻り、稲村がお世話になったライブハウスのスタッフへの感謝の気持ちを述べて、「夢の続きを見に行こう」と熱く伝えてから「キャッチーを科学する」をプレイ。ラストには下上貴弘(B)、田原和憲(G)、疋田武史(Dr)が演奏を続ける中で稲村が駆け足でステージを退場し、入れ替わるようにくだけねこが踊りながら登場。くだけねこが場をつないでいる間に早着替えをした稲村はピンクのウィッグに赤白ボーダー柄の衣装を着て再登場。女装した稲村は「これがアルカラの15周年じゃ!」とシャウトしてからキラーチューン「交差点」をラストに届けた。そして最後は静かに演奏を止めて「夢の向こうに行こう。みんな、まぶたをそーっと閉じて、それぞれ幕を下ろそう」と呼びかけて、静かにライブを終えた。

なお稲村はアルカラの結成15周年に際し、「知らない間に15年経ってたけど、今日思った。まだまだドキドキワクワク、楽しめることあるなって。そういうことを待っているだけじゃなくて迎えに行けるように日々がんばろうと思えた。これからも夢見る少年でいたい」とコメントしていた。アルカラの節目を飾ったこのイベントの模様は、8月25日(金)深夜24:30~25:30放送のスペースシャワーTV「ア・ル・カ・ラ物語! ~15周年 K・A・G・E・K・I な奇行史~」の中で紹介される。さらに、フジテレビ系「魁!ミュージック」でも一部のライブ映像が放送される予定となっており、放送回など詳細は追って発表される。

ア・ル・カ・ラ 15th.Anniversary GIG「KAGEKI」
2017年7月30日 新木場STUDIO COASTセットリスト
KUDAKENEKO STAGE
BIGMAMA
01. 荒狂曲“シンセカイ”
02. BLINKSTONEの真実を
03. ファビュラ・フィビュラ
04. Swan Song
05. SPECIALS
06. MUTOPIA
07. CRYSTAL CLEAR

THE BACK HORN
01. ブラックホールバースデイ
02. 戦う君よ
03. 導火線
04. 美しい名前
05. 孤独を繋いで
06. コバルトブルー
07. 刃

ストレイテナー
01. The World Record
02. Alternative Dancer
03. From Noon Till Dawn
04. SAD AND BEAUTIFUL WORLD
05. DAY TO DAY
06. シーグラス
07. 瞬きをしない猫

9mm Parabellum Bullet
01. ガラスの街のアリス
02. サクリファイス
03. ハートに火をつけて
04. Cold Edge
05. バベルのこどもたち
06. Black Market Blues
06. Everyone is fighting on this stage of lonely
07. 新しい光

アルカラ
01. 3017
02. さすらい
03. 半径30cmの中を知らない
04. BREAK OUT!(アルカラ&相川七瀬)
05. 夢見る少女でいるのかい? いないのかい?(「夢見る少女じゃいられない」「夢見る少女でいたい」メドレー / アルカラ&相川七瀬)
06. 如月に彼女
07. はてない
08. メランコリア
<アンコール>
09. キャッチーを科学する
10. 交差点

NYAN★NYAN STAGE
tricot
01. DeDeDe
02. よそいき
03. アナメイン
04. TOKYO VAMPIRE HOTEL
05. 節約家
06. メロンソーダ

モーモールルギャバン
01. 細胞9
02. ガラスの三十代
03. Dr.PANTY
04. クレイジーベイビー
05. 夢ならば覚めてくれ
06. サイケな恋人

cinema staff
01. pulse
02. エゴ
03. 希望の残骸
04. 熱源
05. 僕たち

folca
01. vision
02. シリアスミステリアス
03. 3:04
04. キミのせい
05. クレイジーショウタイム
06. Strain

KAGEKI STAGE
インビシブルマンズデスベッド
01. 歪め表情
02. 摩擦
03. 蠢動
04. 接触
05. 屈辱

クリトリック・リス
01. BUS-BUS
02. ライス&ライス
03. バンドマンの女
04. ソーラン節

THE BLONDIE PLASTIC WAGON
01. WEEKENDER
02. SUNNY BOY(仮)
03. THE SPARKLING ROCK
04. JUST ONE MORE KISS!!

高木誠司
01. Bad Company
02. YABABABA
03. ブーゲンビリアに雨
04. 黄金航路
05. いのちのゆらぎ

シェンフーシュバイツ
01. ネコフェスのテーマ2017
02. DUSK OF THE WORLD
03. ばーばばばぁつあーのアンセム2015
04. ハイクライク
05. d0d0i2 -dodoitz another REMIX-

スペースシャワーTV「ア・ル・カ・ラ物語! ~15周年 K・A・G・E・K・I な奇行史~」
2017年8月25日(金)24:30~25:30

(撮影:西槇太一、オイケカオリ、新倉映見)

最終更新:8/1(火) 13:11
音楽ナタリー