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気中工法で底部横から 第一原発、デブリ取り出しで方針

8/1(火) 10:36配信

福島民報

 東京電力福島第一原発1~3号機で溶けて構造物と混じり合ったとみられる燃料(燃料デブリ)の取り出し方針について、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)は31日、3基ともデブリ周辺だけを水で浸す「気中工法」で、原子炉格納容器の底部の横側から先行的に始めるべきだとする方針を示した。いわき市で開かれた経済産業省の廃炉・汚染水対策福島評議会で明らかにした。
 デブリは圧力容器を抜け、格納容器底部に比較的多く存在している可能性が高い。底部の横から取り出す場合、格納容器上部からに比べてデブリまでの距離が短く、取り出しのための設備が小規模で済む。建物上部の使用済み核燃料プールに残る燃料の取り出しと並行して行えることや、作業員の被ばく量を軽減できることなども判断材料とした。
 3基とも格納容器底部には一定量の水がたまっている。気中工法では、水位を調節したり水を掛け流したりしながら、遠隔操作でドリルやレーザーを使ってデブリの塊を削り取るなどの作業が想定される。デブリや放射性物質を含む粉じんを外部に飛散させないための対策も課題となる。
 NDFは格納容器全体を水で満たす「冠水工法」も検討していた。しかし、事故で損傷した格納容器から水が漏れないようにする止水技術が確立しておらず、汚染水の管理が難しい上、建屋上部に取り出しのための装置を設置した場合、建物の強度に影響が出かねないと判断した。
 一方で、NDFの山名元(はじむ)理事長は、横と上から取り出す工法を併用する可能性が高い、との認識を示した。また「現時点で冠水工法は難しいが、格納容器上部の止水技術の開発によっては可能性がまったくないわけでない」として、冠水工法についても研究を継続し、将来に備えるべきだと指摘した。

福島民報社

最終更新:8/1(火) 11:06
福島民報

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