ここから本文です

バイオマス技術で連作障害抑止 農薬使わないコンニャク新農法開発

8/1(火) 6:02配信

上毛新聞

 コンニャクの連作障害を農薬に頼らずバイオマス技術で抑止する農法を、群馬高専の青井透特命教授(69)が開発した。土壌薫蒸剤を使用する現行方式より収量が減るものの、農家の作業負担や環境負荷の軽減が実証試験で確認された。青井特命教授は「来年から広く県内で使ってもらえれば。他の作物にも応用できるので群馬発の技術として発信したい」と話している。

◎群馬高専の青井特命教授「他の作物にも応用できる」

 コンニャクの連作障害の主な原因は、土中のネコブ線虫のイモへの寄生。強力な土壌薫蒸剤、クロルピクリンなどを周辺に拡散しないようマルチで囲った上で散布してネコブ線虫を駆除するのが一般的という。

 新しい方法は、スギ樹皮を主な原料とする土壌改良資材に、ネコブ線虫を捕食するが作物には無害な別の種類の線虫を繁殖させて畑の土に混ぜる。資材中に生息するバチルス菌が作物にカビが発生するのを抑える効果もある。

 2015年から渋川市内の約500平方メートルのコンニャク畑で、渋川県産材センター(同市)が製材過程で廃棄するスギ樹皮を利用して実験している。これまでのところ連作障害は発生していない。収穫量は土壌薫蒸した畑よりも1~2割少ないが、青井特命教授は「農薬や農業資材のコストを比較すると十分に採算が取れる」と計算する。

 試験用の畑を貸している岡田嘉彦さん(60)=同市中郷=によると、クロルピクリンは刺激臭が強く、農地周辺の宅地化が進んだため散布に気を使うようになったという。「『土壌薫蒸しないとコンニャクはできない』という固定観念が変わった。新しい方法は労力と費用負担が軽くなりそうなので栽培面積を広げてみたい」と話している。

最終更新:8/1(火) 6:02
上毛新聞