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23歳 靴で磨く人生 名古屋で開業 帯広出身の「職人」佐藤さん 19日に古里で講演会

8/1(火) 14:07配信

十勝毎日新聞 電子版

 帯広市出身で若き靴磨き職人として活躍する佐藤我久(がく)さん=名古屋市在住=が19日、帯広市内で講演会と靴磨きのワークショップ(WS)を開く。大学在学中に全国各地の路上で靴磨きをして独学で技術を高め、自らの店を開いた23歳。古里での初のイベント開催に、「靴磨きの仕事や楽しさを知ってもらいたい」と当日を心待ちにしている。

 佐藤さんは音更鈴蘭小、下音更中卒。靴磨きに興味を持ったのは、野球部に籍を置いた帯広大谷高校在学中だった。自分のスパイクを、大切にしたいとブラシとクリームで磨いたところ、「こんなにもきれいになるんだ」と感動。部活の先輩や友人から「パンをおごるから磨いてよ」と頼まれ、磨くと喜んでくれたという。

 日本福祉大学(愛知県)に進学後も「あの頃のようにたくさんの人を感動させたい」と靴磨きへの思いは変わらず、2年生の終わりから、名古屋駅前を拠点に札幌や仙台、福島などの路上で腕を磨いた。その後、クラウドファンディングを活用し、4年生の自身の誕生日に名古屋に「靴磨きスタンド GAKU PLUS」をオープンした。

 古里での今回のイベントは、学生時代から付き合いがあるカワグチ靴店(帯広市大通南10)代表の川口秀樹さん(59)から声を掛けられたのがきっかけ。川口さんは「メディアにも取り上げられ、発信力がある我久君のことを多くの人に知ってほしい」と話す。

 19日は岡書帯広イーストモール店(東4南16)を会場に、午後4時から講演会と靴磨きWSを行う(開場は午後3時半)。講演会で佐藤さんは「靴を磨いて人生を輝かせる」と題し、靴磨き職人としての思いや魅力を語る。WSでは佐藤さんを講師に、参加者自身が持参した革靴を磨く。

 佐藤さんは靴磨き職人について「十勝ではまだまだ認知度が低い」と感じており、若い人の憧れの職業にするのが夢という。「靴磨きをすることで靴に愛着が持てる。子どもからお年寄りまで、多くの人に楽しんでもらえれば」と当日を楽しみにしている。

 イベントは先着50人。前売り券2500円(当日3000円)。参加者には靴用品メーカー「コロンブス」の靴磨きセットをプレゼント。磨きたい革靴を持参する(黒限定・スエードやエナメルではないもの)。前売り券は岡書帯広イーストモール店で販売中。問い合わせは同店(0155・28・3728)へ。(高津祐也)

十勝毎日新聞