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丸紅出資のチリ・アントコヤ銅鉱山、現地で開山式

8/1(火) 6:03配信

鉄鋼新聞

 丸紅と英国のアントファガスタ社は現地28日、共同出資するチリのアントコヤ銅鉱山(第II州)の開山式を行った。丸紅の朝田照男会長、アントファガスタ社のジャン・ポール・ルクシック会長、イヴァン・アリアガダ社長ら関係者350人超が参集し、プロジェクトの完工と鉱山の新たな門出を祝った。

 冒頭挨拶でアリアガダ社長は「アントコヤは持続的な操業によって多くの雇用を確保し、かつ安全面や環境にも配慮したプロジェクトであり、未来の鉱山開発につながるステップだ」と述べた。ルクシック会長は「建設費の上昇など困難もあったが、アントファガスタ、丸紅をはじめ全ての関係者の協力によって乗り越えられたことをうれしく思う」と語った。
 朝田会長は「銅の歴史は人類の歴史と深く関わってきた。今後も電気自動車やIoT(モノのインターネット化)、AI(人工知能)などの最先端技術に欠かせない材料であり、次世代でもますます重要になると確信している。丸紅はアントファガスタ社とともに日・チリ両国の経済発展に貢献していきたい」と挨拶した。
 来賓として出席したチリのバチェレ大統領は「鉱業はチリにとって重要な産業であり、鉱山投資はチリの経済発展に欠かせない。アントコヤもこの地域の経済に必ずや好影響をもたらすだろう。また、アントコヤの淡水化プラントはチリの水不足という課題に対処する先進的な取り組みであり、鉱業分野では今後もこうした新たなチャレンジに継続的に取り組むことが求められている」と述べた。
 開山式ではバチェレ大統領が操業開始を指示し、設備を動かすデモンストレーションなども行われた。
 アントコヤ鉱山(出資比率アントファガスタ社70%、丸紅30%)はチリ北部のアントファガスタ州にあり、標高は1700メートル。埋蔵量は酸化鉱12億9600万トン(粗鉱品位0・30%)、可採鉱量は6億9700万トン(粗鉱品位0・33%)。SX―EW(溶媒抽出―電解採取)法で銅地金を年間約8万6千トン生産する。マインライフは19年。世界で最も乾燥しているアタカマ砂漠に位置し、操業用の水を確保するため海水の淡水化設備を有するのが特長の一つ。(チリ・アントファガスタ発=相楽孝一)

最終更新:8/1(火) 6:03
鉄鋼新聞