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ホークス・モイネロ3日連続大谷斬り 炎の4連投

8/1(火) 6:01配信

西日本スポーツ

 松本裕がレアードを歩かせて2死一、二塁となり、4番大谷を迎えるところで工藤監督がベンチを出た。2点リードの5回。勝利投手の権利目前の先発を諦め、モイネロを投入した。左腕はケロリと投げる。「キューバでも何度もピンチで投げる経験をしてきた。平常心で投げられる」。直球三つの後、カーブで遊直。流れを引き戻した。

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 29、30日も大谷を空振り三振に仕留め、この3連戦初戦から3日連続で封じ込めた。続く6回は3人斬り。7回は先頭大野に死球を与えながら、1死から西川を二ゴロ併殺で切り抜けた。3回をまたいで2勝目を挙げ「チームのみんなとプレーできて幸せ」とけなげだった。

 無四球は5戦連続で、通算16回を投げてわずか4四球。バンデンハークも米国時代に習ったスペイン語で「どうやって球をコントロールするのか」と尋ねたほどだ。左腕の原風景は母国キューバでのマンゴー狩り。国策で植えられた10メートルを超える高木になる実に、拾った小石をぶつけて落とす名人だったという。

 「いやぁもう本当にありがとうございます」と最敬礼の指揮官も、モイネロの長所を「やっぱりストライクをポンポン取るとこ」と語り、全球種の精度を信頼。また「国の代表として(国際大会に)出てるだけのことはある。臆せず、どの打者ともしっかり勝負してる」と精神力も買う。

 前カードの楽天戦から数えれば4連投だった。工藤監督は「肩の持久力は結構しっかりしてる。筋肉の質が日本人とは違うかな」と、ここも信用。「(打者が)右左どっちでも使える。今日は(7回を任せる)森を休ませることができた。ワンポイントでもいけるし」。4日西武戦(メットライフドーム)での先発起用も検討中ながら、今やリレーに欠かせない存在だ。

 初めて上がったお立ち台で「フクオカダイスキ。フクオカは今年チャンピオンになると思う」と述べたモイネロ。覚えたての日本語で、疲れは「チョット」とした。「試合に出てる以上は関係ない。しっかり休んで明日に備えたい」。細身の献身が、大きな実をもたらす。

西日本スポーツ