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格言で追悼。仏大女優、ジャンヌ・モローが89歳で逝去

8/1(火) 7:21配信

ELLE ONLINE

20世紀から現在に至るまで、フランス映画を代表する俳優として全世界の女優達の憧れだったジャンヌ・モローが現地時間7月31日(月)に亡くなった。89歳だった。

【写真】ジャンヌ・モローの激動の女優人生を名言とともに振り返る

新聞「ル・フィガロ」紙が伝えたところによると、パリのフォブルール・サントノレ通りの自宅の一室で、亡くなっている状態で家政婦により発見されたそう。「ル・モンド」紙が彼女のエージェントがアジャンス・フランス・プレスにアナウンスしたとしているこの発表は、パリ8区の区長であるジャンヌ・ドートセール氏が『クローサー』誌が得ていた情報を認める形ではっきりしたのだとか。これにエリゼ宮(大統領官邸)もすぐに反応し、哀悼の意を発表。「彼女とともに、その複雑さや誉れ高さ、そして難解さのなかで映画そのものを体現しきった、そんなひとりのアーティストも失われてしまうのです。大統領、そして大統領夫人はともにご家族、友人、そして映画、演劇、テレビ界すべてに哀悼の意を表します」と、ジャンヌの功績を称えている。

『黒衣の花嫁』『突然炎の如く』『死刑台のエレベーター』から『ニキータ』まで、気難しく力強く怪しく、幅広い役柄を得意としたジャンヌ。最近では『僕を葬る』で主人公の祖母役をやったかと思えば、『クロワッサンで朝食を』では気難しい老女を茶目っ気たっぷりで演じたりと、まさに千の仮面をもつ女優ジャンヌは、あのオーソン・ウェルズをして「地球上で最高の女優」と言わしめた天才女優。気難しく、独立した、強く魅惑的な女性を演じ続け、65年もの女優生活を貫き通した大女優が亡くなったことで、映画界が失うものは大きい。

彼女が何度も演じた官能的で奔放な役柄と同じくらい、自由で魅惑的だった人生を格言とともに振り返る。

「私が不美人だってことは嫌っていうほど知ってた」

ヘの字口に整っていない歯並び、垂れた頬。背も高くないし、スレンダーでもない不美人女優と評された。

「私はお金も知性も名声もすべて持ってる。だから男性は美しければいいの」

有名すぎるほどのこの名言。コメディ・フランセーズでは繰り返し売春婦の役を与えられるほど、不思議な官能性に溢れていて、映画でも『死刑台のエレベーター』をはじめ男性を惑わすファム・ファタールの役を数多く演じた。

「付き合った男性たちの共通点? 私よ」

自分と付き合ったということだけが元カレの共通点と言い放った、「選ばれる」ではなく「選ぶ女」としての痛快な名言。

最終更新:8/1(火) 7:21
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