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あくまで正攻法にこだわったハミルトン「ボッタスに3位を“返す“のにはリスクがあった」

8/1(火) 8:57配信

motorsport.com 日本版

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、ハンガリーGPで同僚のバルテリ・ボッタスに3位を”返す”行為は危険であったこと、さらに3位を維持する“言い訳“をすることができたことを認めている。

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 ハンガリーGPで3-4番手を走行していたメルセデスのふたりは、フェラーリを攻略するために3番手のボッタスがハミルトンに一時ポジションを明け渡した。しかし、ハミルトンもフェラーリ勢を捉えることができなかったため、チームとの約束通り、ボッタスにポジションを返したというシーンがあった。

 その時ハミルトンは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがボッタスの背後に迫ってきており、バックマーカーも彼らの付近で走行していたことを理解していたという。その状況から、ボッタスがフェルスタッペンに交わされてしまう危険性があったとハミルトンはみていた。

 最終的にハミルトンは大きくペースを落とし、ボッタスにポジションを返すことに成功。さらに4位でフィニッシュラインを横切ることができた。

「レース序盤から僕はバルテリよりもペースが良かった。でもその時ラジオが機能していなかったから、僕はチームにそれを伝えることができなかった」

 そうハミルトンを説明する。

「彼の後ろにいた時、僕はフェラーリと戦えるペースがあるんじゃないかと感じていた」

「ラジオが再び使えるようになってから、チームはバルテリにフェラーリを捉えさせようと数周させたけど、彼にはできなかった。そして、彼は素晴らしいことに僕にポジションを譲ることに承諾してくれた。その時僕は、もしフェラーリに追いつくことができなかったら、彼にポジションを返そうと考えていた」

「その後も明らかに僕の方がペースが良かったし、彼と僕とで7秒差ついていた」

「そんな状況でペースを落とすのは困難だった。周りには僕をペースダウンさせてしまうバックマーカーたちがいたから、少々危険があるとも感じていた」

「僕がペースダウンしようとした時、思惑通り彼らは僕をかわそうとした。正直に言って、本当は少し危険だった。それにバルテリとレッドブルの間には2秒差しかなかったことも理解していた」

「”正しいこと”をすれば5位になる可能性もあった。本当に悩ましかった。幸いにもうまく状況をコントロールし、最終的には自分がもっとも正しいと感じることができた」

 またハミルトンは、今回の結果によりチャンピオンシップにおいてフェラーリのセバスチャン・ベッテルにさらに3ポイント差をつけられたことは後悔しないであろうと主張した。

「僕は後悔しないと思う。僕は3位のままフィニッシュしていても、彼にポジションを戻すのには危険があったと言い訳することができた」

「僕はタイトルを正攻法で獲得したいと思っている。この判断がシーズン後半でどのように響いてくるのかは想像できない。それでも僕は今季の初めに正々堂々と、自分が正しいと思った方法で勝利すると宣言したんだ」

 さらにハミルトンは、レースの序盤でチーム無線が機能していなかったことが大きなハンディキャップになってしまったと強調した。

「ラジオがないときは、まるで目が不自由になったようだった。自分のペースがライバルと比べてどれほどであるのか、どれほどプッシュし、速く走れるのか、苦戦していることも弱点も何もわからないんだ」

「ピットストップのタイミングも調整することすらできないし、フィードバックももらえない。問題を抱えていたけど、その時どうすることもできなかった。計画もなかった。その中で僕はベストを尽くしたと思っている」

「もちろん、このような経験から、今後に活かせるやり方を編み出していくことだろう。僕たちは改善していけると確信している」