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チリ銅山大手・アントファガスタ社社長、「中期的に銅需要増加」

8/1(火) 6:03配信

鉄鋼新聞

 【チリ発=相楽孝一】チリ銅鉱山大手、アントファガスタ社(本社・英国)のイヴァン・アリアガダ社長は現地28日、鉄鋼新聞社のインタビューに「我々は中期的な銅マーケットに対して非常に明るい展望を持っている」と述べ、引き続き中国やインドなどでの需要増加や、電気自動車(EV)、EVバスといったクリーン・エネルギーを使った輸送分野などが銅需要を拡大させていくとの見通しを示した。

 イヴァン社長は「需要サイドは成長が継続する見通しにある一方、供給サイドは大型開発案件の減少や銅品位の低下などで供給不足に向かっている。中期的には価格も上昇していくと期待している」と述べた。
 需要面では、「中国は今後も地方から都市部への人口移動に伴う建造物の増加、電化率の上昇、収入増に伴う購買(銅を使用した家電製品など)の増加などが期待できる。一時期のような高成長率は見込めないが、銅需要は引き続き2~3%程度で伸びるだろう。これはボリュームで考えれば大きい数字だ」と話し、「インドも人口の増加が続き、銅需要が著しい伸びを見せ始めている」と語った。
 一方で「非常に関心を持っている」分野として「クリーン・エネルギー、クリーン・トランスポート」を挙げ、「従来の車が電気自動車になれば銅をより多く使うことになる。そしてその影響はすでに出始めている」と語った。
 また、28日に開山式を開催したアントコヤ銅鉱山については「この鉱山は鉱石品位が高くないが、一定の品位を長期間安定的に見込めるという特長がある。チャレンジングだが、この経験は未来につながるものだ。引き続きメーン・ターゲットとするコストに近づけるよう取り組んでいく」と強調した。

最終更新:8/1(火) 6:03
鉄鋼新聞