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元ベイスターズの谷繁元信氏「今年が最大の分岐点」横浜DeNAにエールを送る

8/1(火) 11:50配信

AbemaTIMES

 現役時代、扇の要として横浜ベイスターズ、中日ドランゴンズの日本一に貢献し、2000本安打達成や史上最多の通算3021試合出場の記録を持つ谷繁元信氏。球界のレジェンドが、初著書「谷繁流キャッチャー思考」(日本文芸社 1512円)の発売記念トークショー&サイン会を横浜ジョイナスで開催した。「横浜に帰ってくると、ちょっと照れがある。解説のときに横浜スタジアムのスタンドを通るときはすごくうれしい」と話す谷繁氏が、久しぶりに横浜ファンと触れ合った。

 著書を出版した理由について、「キャッチャーを育てるのは難しいといわれるが、育てられる指導者も不足している」という危惧から「プロ野球で自分以上に経験を積んでいるキャッチャーはいないのでその経験を役立ててもらいたいと思った」と語った。著書の中では「マスクを被ってないときこそ、やるべきことが山ほどある」と記し、投手の性格を分析する工夫、試合後、すべての配球を言えたことなどが明かされている。「キャッチャーがどんなことをやっているのか、ファンの方や少年野球の子どもたち、レギュラーを取れていないプロのキャッチャーも参考にしてほしい」と語りかけた。

 トークショーでは現役時代をさかのぼり、「試合に勝って泣いたのはあの1試合だけ」と98年の優勝時の思い出などを振り返った。「やはりチームを強くするのはキャッチャー。自分が力をつけることで横浜が強くなった」と語る一方で、現在の横浜DeNAについて「筒香(嘉智)を中心に、投手も今永(昇太)や石田(健大)が力をつけ、山崎康晃が抑えとなりチーム力が上がってきた。2年目の戸柱(恭孝)に責任を負わせすぎてはいけない」とバランス良くチーム力を上げることを訴えた。「僕がチームを出てからほとんどBクラス。横浜のファンは辛抱強く、よく応援しているなと思っていた」と本音を漏らすと会場は笑いに包まれた。トークはキャッチング技術にも及び、「ミットを動かさない」ことを強調。ミットを下げたいときはそれぞれの投手がミットから目線を離す瞬間に合わせ、投手からは動いていないように見せていたことも語り、会場のファンを感心させていた。

 トークショー後、投手との信頼関係を聞いてみると、「配球の意図を説明でき、それを理解してもらえるか」コミュニケーションが大切だと語った。サインに一番首を振られたのは中日の浅尾(拓也)だったが、優勝時の抑えのエース、佐々木主浩には一度も首を振られたことがないという。「三浦(大輔)や吉見(一起)、岩瀬(仁紀)は徐々に配球を理解してくれ信頼関係を作れた」と振り返った。今の横浜DeNAについては「優勝する前年に2位になった97年に似ている」と分析。「自分たちもずっとBクラスで、新戦力が少しずつ戦力になって勝てるようになり、2位になって自信がついた。Aクラスになれた去年が97年のよう。今年が大きな分岐点で大事な1年。経験を積み重ねてプラスにしてほしい」とエールを送った。なお、トークショーの最後にファンから「次にユニホームを着るならどこですか?」と質問され、「やっぱりここは地元横浜で!」と答えると拍手が沸き起こった。横浜愛がたっぷりの谷繁氏が期待する横浜DeNA。98年以来の優勝に向かえるか、ここからが勝負所だ。【山口愛愛】

最終更新:8/1(火) 11:50
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