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ガソリン全国一高い沖縄 税が安いのになぜ…? 1リットル139円70銭

8/1(火) 7:05配信

沖縄タイムス

 資源エネルギー庁の石油製品小売市況調査(都道府県別)によると、沖縄県内のレギュラーガソリンの1リットル当たりの小売価格が7月24日時点で139円70銭となり、7週連続で全国最高値となった。県内は復帰特別措置でガソリン税が7円減免されているが、全国平均との価格差は8円60銭まで広がった。南西石油が2015年4月に県内唯一の製油所を閉鎖したことで、ガソリンは県外や海外から調達するようになり、その分輸送コストが増加。卸売り・小売り各社ともコストを吸収できずに価格転嫁を進めており、税の減免効果は薄まっている。(政経部・照屋剛志)

 店頭価格の高止まりは続く見通しで、これまで割安なガソリンが入手できた沖縄が、ガソリンが高い県に急速に様変わりしている。

 県内のレギュラーガソリン小売価格は、南西石油が製油所を閉鎖する前の15年1~3月は全国平均を最大で4円40銭下回り、都道府県別の順位も30~40位台と低位で推移していた。

 南西石油は、当時の親会社だったブラジル国営石油会社ペトロブラスの日本撤退に伴い、15年4月に石油製品の精製を停止。県外から石油製品を調達し、県内に供給していた。

 原油をまとめて輸入する精製事業と異なり、石油製品の移入は、ガソリンや軽油、灯油といった油種ごとにタンカーや貯蔵タンクを確保しなければならず、輸送費や管理費がかかる。

 15年は、産油国の増産で全国的にガソリン価格は低下傾向となったが、県内の下落の勢いは本土に比べ鈍く、全国平均との価格差は縮まって、同年6月第3週には3年ぶりに県内が全国平均を上回った。

 16年4月には、東燃ゼネラル石油(東京)が、南西石油の供給・配送拠点を賃借し、県内での供給を開始。ただ、業界関係者によると、南西石油への管理費支払いなどがかかり、同月から卸売価格は5円50銭引き上げられた。

 価格差は16年4月第1週に5円40銭となり、その後も拡大基調。価格は全国で1~5位の高値が続き、価格差も3~10円で推移している。16年12月に太陽石油が南西石油を買収し、石油製品を販売。精製事業はせず、県外から調達するため、価格が高止まりする構造が続いている。

最終更新:8/29(火) 19:40
沖縄タイムス