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しらさぎ号の記憶、後世に 北陸の鉄道愛好家、11日写真展

8/1(火) 0:58配信

北國新聞社

 北陸の鉄道愛好家らが、1963(昭和38)年7月から8年間、加賀市の北陸鉄道旧加南線で運行された「しらさぎ号」の埋もれた歴史や写真の保存に乗り出した。乗客の思い出話や「走るシャンデリア」とも呼ばれた列車の写真を掘り起こし、展示会などを通じて発信する。「市民の足」として活躍した列車にスポットを当て、北陸新幹線敦賀延伸の機運を高めたいとしている。

 しらさぎ号は国内第1号の全アルミ製の列車とされ、山中温泉と大聖寺を結ぶ旧加南線で運行した。71年の廃線後、車両は静岡県の大井川鉄道に引き取られ、2003年まで走り続けた。05年から2両が同市山中温泉こおろぎ町の道の駅「山中温泉ゆけむり健康村」で展示されている。

 今年は加賀市に鉄道が敷設されてから120年となる。同道の駅で、しらさぎ号の清掃や補修を続ける愛好家団体「北国(きたぐに)鉄道管理局」が節目に合わせ、その魅力に迫ろうと企画した。6月から運行時の写真を人づてに募っており、第1弾の取り組みとして11日にしらさぎ号の車内で写真展(北國新聞社後援)を開く。

 同団体にはこれまで、大聖寺駅のほか、廃駅となった山中駅や山代駅に停車する列車の様子、廃線時のラストランに集まる鉄道ファンを収めた写真など約60点が寄せられている。

 しらさぎ号は当時、沿線の住民から「走るシャンデリア」の愛称で呼ばれていたという。車体が銀色のアルミに覆われ、室内は当時珍しかった蛍光灯で明るく照らされていたため、夜は光を発しながら走っていたことが理由という。

 しらさぎ号の逸話などもまとめる計画で、団体の岩谷淳平代表理事(小松市)は「当時を懐かしんでもらい、市民に鉄道の魅力を感じてもらうきっかけになればいい」と話した。

北國新聞社

最終更新:8/1(火) 0:58
北國新聞社