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魚にほれ、愛知から能登へ 移住の75歳が料理店

2017/8/1(火) 0:58配信

北國新聞社

 能登町小浦で31日、愛知県稲沢市から移住した鈴木清さん(75)が、築110年の古民家を改装した和食料理店を開いた。趣味の海釣りが高じて10年以上通い詰めた能登町の風土と魚にほれ込み、自ら釣った魚を含む内浦の旬の味を提供して、住民や観光客を楽しませたいと意気込んでいる。

 鈴木さんは稲沢市で住宅販売会社を経営しながら、全国を巡って海釣りを楽しんでいた。その中で能登町小木を訪れ、マダイやアオリイカ、カマス、サワラなど季節ごとの魚種の豊富さと味の良さが好きになった。会社は2004年に整理したが、翌年には自分の船を小木に運び、同所に家を新築して年間100日近くを能登で過ごすようになった。

 小木を拠点に釣り三昧の日々を送るうち、鈴木さんは「能登の魚の抜群の味を、多くの人に知ってほしい」と料理店開業を思い立ち、海に面した小浦で古民家を昨年6月に購入し、改装を進めていた。

 能登へ海釣りで通う中で知り合った調理師向井静男さん(49)=珠洲市宝立町鵜飼=を板長に迎えた。向井さんは、鈴木さんが釣った魚や、小浦漁港で毎朝水揚げされる魚をさばき、定食から懐石料理まで幅広く調理する。

 料理店は「お食事処(どころ)古民家 能登屋」と名付けた。和室6室と海を眺めながら食事できる屋外のテラス12席を備えた。3月に住所を小木へ移した鈴木さんは「優しい人に多く出会い、能登が好きになった。私なりの恩返しとして、地元の人が働ける場所を作れて良かった」と話した。

北國新聞社

最終更新:2017/8/1(火) 0:58
北國新聞社