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【特集】桃も桜も食い荒らす 中国から来たカミキリムシ

8/1(火) 16:14配信

毎日放送

いま、世間を騒がせている特定外来生物・ヒアリ。噛まれると命の危険もある恐ろしいアリですが、我々の生活に悪影響を与えるのは、ヒアリだけではありません。全国で桃や桜の木を食い尽くす外来生物の昆虫が大繁殖しています。一体どんな虫なんでしょうか?

梅干のようにしぼんでしまった桃

徳島県北部にある板野町。甘くてみずみずしい桃の産地として知られるこの小さな町で、いま大きな異変が起きています。梅干しのような無残な姿になってしまった桃。出荷最盛期にもかかわらず、実がしぼんでしまって500円玉ほどの大きさしかありません。

「悲しい、せっかく植えたのにね」(桃農家)

一体なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか?

中国から来た外来種「クビアカツヤカミキリ」 

木の幹をよく見てみると…犯人はこの赤い首が特徴的な「クビアカツヤカミキリ」。中国からやってきた外来種です。板野町でクビアカツヤカミキリがはじめて見つかったのは2015年の夏。それからたった2年で被害がみるみるうちに広がり、いまでは町内のほとんどの農家が大きな打撃を受けているといいます。

厄介なのは幼虫

中でも特に厄介なのは…クビアカツヤカミキリの幼虫です。

「木が根っこから上に栄養を運ぶ道管とか維管束と呼ばれる、そういったところを(幼虫は)食べるので、上に栄養が運ばれなくなって枯れてしまうということです」(徳島県立農林水産総合技術支援センター・病害虫担当主任研究員 渡邉崇人さん)

バラ科の桃や桜を好むクビアカツヤカミキリは樹木の表面に一度に約300個の卵を産み付けます。かえった幼虫は木の中に侵入すると2、3年は幹の中で過ごすのですが、この幼虫が樹皮のすぐ下にある栄養や水を運ぶ「道管」部分を食い荒らしてしまうのです。

「若い幼虫が樹皮のすぐ下を食べる。問題なのはここを食べられることなんです。ここで栄養を上に上げるので。1周まるまる食べられると、もうそれ以上栄養がどこにもいかないので終わるんですよね」(渡邉崇人さん)

桃がよくなる木に卵を産む

さらに困ったことがあります。クビアカツヤカミキリは卵からかえった幼虫が木の中へ侵入しやすいように表面が少しひび割れた木を好んで産卵するのですが、そういう木はたいてい桃がよくなる古い木が多いため、農家は困り果てています。

「だいたい15年以上の木がほとんど。収穫を前にして良い桃ができない」(桃農家)
「収穫の量が全然違う」
Q.収穫はどれくらいに?
「半分以下やね。こういうふうに被害が出るのはつらいね」

水分や養分を取ることができず実がならなくなってしまった木は、伐採するしかありません。おかげで桃園は切り株だらけです。

「カミキリに関してはギブアップ、お手上げ」

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最終更新:8/2(水) 16:24
毎日放送