ここから本文です

ソニーは4-6月営業益2.8倍の1576億円、熊本地震の影響から改善

8/1(火) 15:14配信

Bloomberg

ソニーが1日発表した4-6月の連結営業損益は前年同期比2.8倍の1576億円と市場予想を上回った。熊本地震で工場が被災した半導体事業の回復が寄与した。ブルームバーグが集計したアナリストの営業利益予想平均は1333億円(7人)だった。

開示資料によると、売上高は15%増の1兆8581億円(市場予想は1兆7330億円)、純利益は3.8倍の809億円(同665億円)に拡大した。いずれも熊本地震の影響で落ち込んだ前年同期からの反動で増加した。今期予想は売上高を8兆3000億円(従来8兆円)に上方修正。営業利益は5000億円を据え置いた。

事業別では、半導体事業は41%増収となり、営業損益は554億円の黒字(前年同期は435億円の赤字)に転換。モバイル機器向けイメージセンサーの販売拡大も寄与した。稼ぎ頭のゲーム&ネットワークサービスは増収だったが、営業利益は高収益の自社ソフトが貢献した前年同期の反動から60%減の177億円となった。

ソニーの吉田憲一郎副社長兼CFOは決算会見で、今期5000億円を見込む営業利益について「引き続き緊張感を持っていきたい」と述べ、変動要因を抱える事業部門の「リスクマネジメントを怠らない」姿勢を示した。スマートフォン市場では、「メーカーやエリアの変動にいかに機敏に対応できるか」が鍵になるという。

営業益上振れ期待も

主力ゲーム機「プレイステーション(PS)4」の販売台数は330万台(前年同期は350万台)だった。会社は年間1800万台を想定している。そのほか音楽事業がストリーミングサービス大手のスポティファイとの提携など奏功し58%増の250億円の営業益を確保。前期1121億円を減損計上した映画事業は95億円の赤字だった。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、デビッド・ダイ氏(香港在勤)は、4-6月期決算は「全体的に良い」とし、通期営業益の5000億円は「余裕で超え続けられるだろう」と見通した。会社が若干ながら減収予想を示した半導体事業は、iPhone OLED版発売の遅れで「イメージセンサーの需要が来期以降にシフトしそうだ」とみている。

ソニーは同日、前期は10円としていた中間配当を12.5円に増やすと発表した。期末配当は未定としている。

第4、6段落にCFOと外部コメントを追加しました.

Yuki Furukawa, Yuji Nakamura

最終更新:8/1(火) 17:29
Bloomberg