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ボルカー・ルールの手直し開始へ、金融規制緩和へ一歩-関係者

8/1(火) 17:02配信

Bloomberg

米金融監督当局は金融危機後の対応の目玉だったボルカー・ルールを修正することで合意した。事情に詳しい3人の関係者が明らかにした。危機再発防止のための規制強化に逆行し、緩和の方向に踏み出す。

協議は非公開だとしてこれら関係者が匿名を条件に述べたところによると、銀行の自己資金による投資を制限したボルカー・ルールを策定した5機関が、共同で手直しに着手することに合意した。7月28日の非公開の会議で協議された変更は顧客取引の処理やプライベートエクイティ(PE、未公開株)およびヘッジファンドへの投資について銀行の柔軟性を高める見込みだ。

トランプ米大統領の優先課題の多くが議会で阻まれ前進しない中で、政権は監督機関によるボルカー・ルール修正という手法で議会を通さずに規制緩和を進めようとしている。当局者らによると、見直しは「大幅な修正」を呼び掛けたムニューシン財務長官による6月の報告書を指針として行われるもよう。

監督機関は2013年のボルカー・ルールの条文を変更することはできるものの、同規則が撤廃されない限り大手金融機関がかねてから働き掛けているような規制緩和の余地は小さい。

当局は米財務長官の権限下にある金融安定監督評議会(FSOC)の会合でボルカー・ルールの手直しを開始する。同評議会を構成する機関の一つ、通貨監督庁(OCC)はボルカー・ルールに関する意見公募を開始すると、ノレイカOCC長官代行が述べた。

原題:Volcker Rewrite Is Said to Start as Trump Regulators Grab Reins(抜粋)

Benjamin Bain, Jesse Hamilton

最終更新:8/1(火) 17:02
Bloomberg