ここから本文です

2017知事選 3氏公約 医療・福祉、教育に重点

8/2(水) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

10日告示、27日投開票の知事選への立候補を準備している現職新人3氏の公約が出そろった。無所属新人で元会社役員の大井川和彦氏(53)=自民、公明推薦、7期目を目指す無所属現職の橋本昌氏(71)、無所属新人でNPO法人理事長の鶴田真子美氏(52)の3氏の公約は、それぞれ小児医療費無料化の拡大、私立高校授業料の無償化などを盛り込んで少子化対策を手厚くし、犬猫殺処分ゼロを掲げるなど共通する項目も多い。一方、多選や原発の問題を巡っては違いが明確で、告示に向けてさらに本格化する選挙戦の大きな争点になりそうだ。

大井川氏は7月20日、正式に公約を発表し、より詳しい政策集を同24日、ホームページに掲載した。橋本氏は同28日に記者会見を開いて公約を発表した。鶴田氏は6月26日の立候補会見で公約に当たる「お約束」を公表した。

医療・福祉や教育の分野では、3氏とも共通した施策が目立つ。それぞれ医師など医療関係職の人材確保を掲げ、このうち大井川氏は医科大学の誘致も検討するとした。また、子どもの医療費対策は、大井川氏が18歳までの一部無料化とし、橋本氏は18歳まで無料化、鶴田氏は高校卒業まで完全無料化とする。

また、問題となっている飼い主がいなくなった犬猫の殺処分に関しては、3氏とも殺処分ゼロを掲げた。

就学支援策としては、大井川氏が私立高校授業料の実質無料化のほか、給付型奨学金制度の導入と学校給食の無償化を盛り込んだ。橋本氏は私立高校授業料の無償化を掲げた。鶴田氏は給付型奨学金の新設や学校給食無料化を図る。

このほか主な教育関連では、橋本氏が特別支援学校の新・増設や少人数教育を高校まで拡大するとし、鶴田氏が県立高35人学級の実施や特別支援学校の新設を掲げている。

インフラ整備に関しては大井川、橋本両氏ともつくばエクスプレス(TX)の延伸を掲げる。大井川氏は県内延伸とし、橋本氏は東京駅まで延伸、茨城空港直結とする。県内高速道路網のさらなる整備などでも共通している。鶴田氏は、防災関係の堤防整備などを掲げる一方で、霞ケ浦導水の建設中止など大型開発に反対の姿勢を打ち出している。

日本原子力発電(原電)東海第2原発の再稼働問題について、大井川氏は「県民の意見を聞く」と民意重視の姿勢。橋本氏はこれまでの見解から踏み込み再稼働に慎重な姿勢を示し、鶴田氏は再稼働反対を表明している。

ほかに、大井川氏は多選を批判し、知事の任期を3期または4期までとする多選禁止条例の制定を盛り込んでいる。 (黒崎哲夫、高阿田総司、戸島大樹)

茨城新聞社