ここから本文です

龍宮窟、人気急上昇 下田田牛のジオ、メディア露出やネット拡散

8/2(水) 13:11配信

伊豆新聞

 下田市田牛のジオサイト「龍宮窟」は近年、メディアへの露出増やネットによる拡散効果で人気が急上昇し、多くの観光客でにぎわっている。下田を代表する観光スポットに成長した一方、交通アクセスや地元への経済波及効果などの課題が指摘されている。

 7月下旬の平日の昼下がり、乗用車23台分の専用駐車場は8割方埋まった状態。ネットの人気スポット情報を見て来訪した新潟県の20代の女性3人組は、浜辺に降り立ち「神秘的」「海がきれい」「癒やされる」などと歓声を上げた。

 専用駐車場は夏季(1時間500円)以外無料開放しているため、来遊客の実数は不明。駐車場係の地元男性によると今夏、平日で70~80台、土・日曜日で120~130台の利用がある。

 男性は「観光客は4、5年前までボチボチだった。ここ1、2年は1日中、姿が絶えないくらいに増えた」と話す。

 観光バスツアーも多い。「毎日あるわけではないが、多い日には6台ぐらい来る。夏は少ない」と近くのバス駐車場事業者は話す。

 こうした人気の背景には、メディアへの露出増とネット効果がある。市観光課によると、昨年度1年間のロケ件数は、映画、テレビドラマ、プロモーションビデオなど14件に上る。ネットで「龍宮窟」を検索すると、画像だけで22万1千件に及ぶ。

 一方、伊豆急下田駅から田牛への路線バスは、1日1本(7月29日~8月20日は2本に増便)のみ。市の郊外に位置し、交通アクセスは良くない。

 見学後そのまま帰る来遊客がほとんどで、地元への経済波及効果は少ないという。渡辺角夫区長は「海水浴客と区別するため、市の許可を得て夏季のみ料金を徴収している。それ以外の収入はなく、地域が潤い、周辺を周遊してもらう方策を検討していきたい」と話している。

 ■龍宮窟

 波に削られてできた海食洞(かいしょくどう=海の洞窟)。天井の一部が崩れ、直径50メートルほどの天窓が開く。龍宮窟を見下ろす遊歩道からはハート形の海食洞を見ることができ、愛のパワースポットとしても人気がある。

 【写説】多くの観光客でにぎわう龍宮窟=下田市田牛

最終更新:8/3(木) 9:23
伊豆新聞