ここから本文です

VAIO吉田新社長「日本のエレクトロニクスを元気にしたい」

8/2(水) 10:45配信

レスポンス

VAIOは8月1日、吉田秀俊社長の就任会見を開き、同社の事業方針について説明した。その中で吉田社長が強調したのは「VAIOブランドの価値を高める」こと。その言葉が会見中に何度も登場した。

[関連写真]

6月15日付で社長に就任した吉田氏は1956年11月生まれの60歳。80年に上智大学外国語学部を卒業後、日本ビクター(現JVCケンウッド)に入社。2006年6月に取締役、08年6月に常務取締役を経て、同年10月に代表取締役社長に就任。その後、09年6月にJVC・ケンウッドホールディングス取締役となったが、同社を退社して11年1月に自動車用液晶パネルのオプトレックス取締役副社長執行役員兼営業本部長に就任。12年には電子部品のエルナー顧問となり、12年3月に同社代表取締役社長執行役員。しかし、17年3月に同社を退社し、同年6月VAIO代表取締役社長に就任した。

「30年間にわたり、エレクトロニクス業界に在籍し、主に海外営業を担当してきた。アナログ時代からデジタル時代への変革を経験するなかで苦戦もしてきた。2011年以降は2社の車載向け電子部品メーカーに務め、品質の重要性について学んだ。また、モノづくりの原点である現場現物に課題があることを体験している。VAIOの経営においても、高所から見るだけでなく、一緒に流す経営を進めたい」と吉田社長は話し、ITには興味を持っており、PCを12台自作したそうだ。

VAIOは2014年7月にソニーから分離独立して新たなスタートを切り、3年を経過した。設立当初、その先行きを心配する声が多かったが、「3年連続で最終黒字、2年連続で営業黒字を達成した。売上高も100億円未満だったものが、200億円規模へと約2倍になっている。また、粗利が増えて、利益は3.2倍になり、収益構造が確立した」と吉田社長は話し、こう続ける。

「構造改革のフェーズ1は終わり、今後3~5年をフェーズ2として成長戦略を進めるのが私の役割である。今後3年間で目指すのは、VAIOのブランド価値を高めることに尽きる」

そして、打ち出したのが中国でのノートパソコンの販売に再参入することだ。中国のJDドットコムと組み、まずVAIOらしい高級路線の2機種を販売する。かつてVAIOパソコンは中国市場で年間100万台規模の販売を誇っており、新たなVAIOパソコンでもう一度栄光を掴もうというわけだ。

「VAIOから、日本のエレクトロニクスを元気にしたい。『もっと輝け、日本のブランド』という気持ちがある。これは自分たちを奮い立たせるメッセージでもある」と吉田社長は最後に力強く語っていた。

《レスポンス 山田清志》

最終更新:8/2(水) 10:45
レスポンス